祇園祭で大雨で

あたくし、雨女だの、風女だの、暴風雨女だの言われてます。初めて行った冬の京都は白く雪に包まれており、その美しさにココロを打たれたものですが、翌朝の新聞に三十何年ぶりかの大雪だという見出しがおどり、おもえばこれがケチのつきはじめ、冬に京都に行けば必ず大雪に見舞われることになり、大雪とは言わなくても行けば必ず雪を見るようになり、現地の方に「京都は雪が多いんですねぇ」と問えば「?」の顔が戻ってくるわ、島に行けば一旦は西にそれた台風が上空に戻ってきて帰りの便を逃したり(弱気な偏西風ですな)、別の島に行けば暴風雨でやはりまた帰りの便を失うなど、まぁ、雨風を呼ぶ女なんですよ、あたしゃ。
でもね、グループ何人かでいけばそれも分散されるのではないかと思い、ゑり華さんご一行・祇園祭ツアーに行ってきたのです、Macのことが気がかりで気がかりではありますが、一ヶ月も前に申し込んだのだからここは思い切って行ってきたのです。新幹線の車内では小千谷縮に麻の帯。下駄を京都伊勢丹で新調し、昨夜は宵山、美しい京都の町屋で存分に堪能してきたのです。
あけて今朝、用意していただいた新町通りのある着物メーカーさんの2階に陣取るみなさん。待てど暮らせど長刀鉾がやってくる気配はない。えぇ、大雨なんですもの、ざんざか降っているんですもの。そこのメーカーの会長さんでしょうか、私たちの部屋に、年輩の男性が心配そうな顔を出してくれて「私は55年ここにおりますが、こんな雨の祇園祭りは初めてですわ」とのこと。むーん。。。
それでも祇園の山と鉾は圧倒的に美しく、存分にお祭りを堪能してきました。参加させていただきありがとうございました。楽しかったわー。でも、ゑり華さんツアーにいって、お天気くずすのは心苦しいから、あたし、しばらく遠慮したほうがいいかしらん、と思ったり。
※宵山はばかでっかい麻布十番祭りみたいな印象を受けました。どこまで行っても屋台・屋台! 
※「雨が降ると思わなかった」とゑり華のシャチョさんが言ってらっしゃったわ。うらみがましい目でこちらを見るたびに、目をそらすのが心苦しくて、ココロくるしくて。いろいろと素敵な場所にお招きいただきまして、本当にありがとうございました。
※今日は、R氏と京都の町並みを見ながらランチしてきましたよ。どうしてこんなにお肌がつるつるなんでしょうか、この男の子はっ! 帰りに伊勢丹の地下でお土産を買うのにつきあってもらいました。いろいろとお世話になりました。ありがとうね。
※帰ってきたら東京も雨でやんの。新幹線の車内で山本一力の「あかね空」を読みふけり、帰ってきてからもそれにしばらく没頭。池波正太郎の男振りもさわやかなよい話だけど、この市井話もよい話だったわ。京から江戸に下った男の話なんだけど、新大阪発ののぞみの車内で読むってのも、ある意味妙なものを感じたわ。新しい時代物を読みたい方に是非お勧めしたいです。
あかね空
あかね空 山本 一力

1 COMMENT

Sっちゃん

…鞭さんと待ち合わせると必ずおしめりがあるのは、さういうわけなのね。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください