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「麦の穂をゆらす風」「エリックを探して」「ルート・アイリッシュ」のケン・ローチ監督2012年作品。原題は「The Angels’ Share」。
舞台はスコットランドのグラスゴー。荒んだ環境に生まれ育った主人公のロビーは、前科を持ちながらも出所後暴力沙汰を起こしてしまう。親同士が最悪の仲にあるロビーの恋人・レオニーはあと10日で出産の予定。生まれる子供のためになんとか人生を立て直したいと願うロビーだが、着ている服は服はアディダスのジャージだけ、おまけに住むところも職も金もない。
裁判所では「今回は多めに見ますが」と300時間の社会奉仕活動を命じられる。長引く不況でロビーと同じような境遇の青年は他にも多くおり、社会奉仕活動の場で若い男女3人と親しくなる。活動の指導者である中年男ハリーは、ロビーに対し父親のように接し、ロビーの子供の出産を心から祝い、「こういう特別な日のために取っておいたんだ」と一本のスコッチウィスキーの封を切る。その一杯がロビーの「ティスティング」という才能を導き出し・・・・
ケン・ローチ監督作品は絶対飯田橋のギンレイホールでやりますからね、劇場で見はぐっても大丈夫、えぇ大丈夫ですとも、と待っていたら、よっしゃ、現在公開中です。一緒にかかっているのは、「世界に一つのプレイブック」です、こちらも「父親」がキーとなるお話です。
冒頭でえぐえぐして、後半でいままでにないくらいスカッとして、エンディングでやっぱりえぐっときました。未見の方はぜひー。
http://tenshi-wakemae.jp/
ギンレイホールでは、「ミズタク辞書を作るの巻」の「舟を編む」もかかりますよー。営業職・新島襄と、厨房に立ってない小林薫を拝みたい方はぜひー。
http://www.ginreihall.com/
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【園子温監督「地獄でなぜ悪い」トロント映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞!】
自分の娘のために映画製作に乗り出すヤクザ(堤真一)の物語だそうですが、日本作品の前回受賞作品に北野武の「座頭市」があるそうですが、あぁわかるわかる、相当スカッとする内容なんでしょうなー。
訂正、上のあらすじはまったくの勘違いでした。主人公は國村隼さんです。
・映画製作に乗り出すヤクザの親分は國村隼
・堤真一は敵対するヤクザの親分
・娘のために映画制作するのではなく、妻のために娘を主演に映画製作
大変失礼しました。映画好きの方からご指摘いただきました。ありがとうございます。