新宿のはずれのまちの神楽坂/矢部太郎「大家さんと僕」/深谷かほる「夜廻り猫4巻」

大家さんと僕

お笑いコンビカラテカの矢部さんが引越し先に選んだのは、新宿のはずれの町にあるちょっとかわった物件。その建物の一階には九十二歳のとてもチャーミングで上品なおばあさんが大家さんとして住んでいて。。。

戦争が終わったころに17歳だった大家さん、矢部さんの知らない戦争や疎開の話をしてくれます。昭和五十年代生まれの矢部さんにとっては、初めて聞くことばかり。そんなある日、仕事を終えて自宅に帰る途中、九段下の昭和館に立ち寄った矢部さん。防空壕を擬似体験できるブースに入ったり、いろいろな展示を見たりして、大家さんの青春時代に思いを馳せたのでした・・・というエピソードがありました。

ん・んーー。つまり、その、なんでしょう、仕事帰りに九段を通るということは、「新宿のはずれ」というのでてっきり西側のはずれかと思って話を聞いてましたが、もしかして東側のはずれ、なんですかね? 同じ町内会とはもちろんいいませんが、行政区域としては同じエリアだったりしませんかね?

みなさま、あまりご存じないかもしれませんが、神楽坂は新宿区なんですのよ、すんずくく! 文京区でも千代田区でもないんですのよ、新宿区です。うっかり防衛省が存在してたりして大企業林立、税収そこそこ、歩道は狭いが野良猫には手厚い、在住外国人の多い街、それが新宿区! その新宿の東のはずれが神楽坂! 千代田区との最後の攻防線が飯田橋駅隣接の商業施設(早くアトレになぁれ☆)のなかにございます。 

てなことに気がついてから、私と矢部さんと大家さんは案外近い空を見上げているのではないかしらと思うとより親しみを覚えます。

大家さんは伊勢丹が好きで、そんなところもすてき、大変共感します。仕事が少ないことをいいことに、大家さんにつきあって一緒に知覧を旅するくだりとかじんときた。あと最高齢の外泊のシーンが最高☆ いいな、ああいう外泊の仕方。みんなも読もう。

 

夜廻り猫(4) (ワイドKC モーニング)
読みながら泣いた。泣いてると猫がやってくる。やってきた猫がベロベロと顔を舐める。舐められながらまた泣いた。

2 COMMENTS

いち

猫、泣いてると来るよねっ!
やっぱり来るよね!

あれってやっぱり愛なのかしら??
そう思いたいんですけど!

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ukasuga

心配してるんだよ、「毛の少ない生き物はこれだから、まったく・・・」っていいながらね。

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