春めきて天才子役の成長を/映画「500ページの夢の束(原題 Please Stand By)」/オタクは人類を救わないかもしれないけど、ひとりの人間を救うことはできるかもしれない

500ページの夢の束 [DVD]

 

あらすじはギンレイホールのサイトから。
家族と離れ施設で暮らしている自閉症のウェンディ。『スター・トレック』が大好きで、脚本コンテストに応募しようと渾身の脚本を書き上げ、数百キロ先のハリウッドに持参しようとする… 
人生初の大きな目標のために外の世界へと飛び出し、健気に生きる姿を愛とユーモアを込めて描いたロードムービー!

その自閉症のウェンディをダコタ・ファニングが演じてます。ダコタ・ファニングとは、トム・クルーズ主演の映画「宇宙戦争」で「宇宙からやってきた宇宙人より全然怖いわ!」という天才子役演技で大活躍したあの女の子です。彼女ももう24歳、撮影時は21歳とかそのへんだったと思いますが、んもう、大人になっても天才、本当に天才、ハリウッドすごい、こんな子がゴロゴロいるんでしょう? 「マヤ、恐ろしい子!」どころじゃないですよね。

宇宙戦争 (字幕版)

彼女は、自閉症のひとや発達障害を起こしているひとたちが寄り添って暮らしているケアハウスで暮らしているんだけど、そこの保護というかケアマネジャーというかサポートを担当しているのがトニ・コレット。先日、ヘレディタリーで大変な目にあっていたお母さん。トニ・コレット、すごく爽やかで頼もしくて誠実でよかったよ。彼女自身も、ウェンディの行動によって成長していくところがよかった。

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スタートレックが好きすぎるウェンディはその続編のオリジナル脚本コンテストに出品しようとするのだけど、あれやこれやといろいろ騒動があれしたりこれしたりするお話。

正直、こんなに胸がつまるほど泣かされるとは思いませんでした。ダコタ・ファニングすごい。これ、日本だったら若い頃の鈴木杏か菅野美穂しかできない役だと思う。スタートレックのことをよく知っていたら、それだけでニヤニヤしたりクスリと笑えたりしたと思うのだけど、あまり知らない私も十分楽しめました。というか、ダコタ・ファニングがすごい。大変な犬映画でもありますので、犬好きな人はその点だけでも見る価値はあると思います。とても爽やかで色鮮やかな映画で、映画を見た後は人にやさしくして生きていこうと誓いたくなる映画でした。機会がありましたら皆様も是非。

 

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