ゆく水としばらく行ける白露かな(鈴木鷹夫)/一筆書きで行くノルウェー乗り鉄の旅 その9

さよならベルゲン

長い旅もいよいよ終わり。もう一日ほしかったような気もするけど、また改めて!(改めるの!?)

ベルゲンのホテルで、サーモンとチーズとサラダとフルーツの朝食を食べ終え、ノルウェジアンなブレックファーストともこれでお別れ。荷詰めしてチェックアウト。冷蔵庫もなにもないから、精算しようもないんだけど、お世話になりましたとチェックアウト。

しかしその時間で既にフライトまで2時間半を切っており、あわててバス乗り場まで移動。15分に一本の空港行きバスが出発するところだったので、うぉぉぉーいと手を振って乗らせてもらう。その節は大変お世話になりました、髭の紳士なドライバー氏。

After Eight

ベルゲンの空港で保安検査通過してあとは搭乗口へ。
ところで私にはひとつの懸念がありました。発達したクレジットカード社会のため、日本で両替していった日本円相当一万円がかなり残っていたのです。現金使いたくても使う場面が本当になかったのです。これをどうしたらよいものだろう・・・と通路を進んで行ったら土産物売り場がどーんと。この土産物売り場を通り抜けないと搭乗口へ行けないという配置でどーんと。ここで居合わせた各国のみなさんが現金使い果たす大作戦に出ており、私もそれに倣う。ネスレのお菓子が「まとめて買うともう一個!」な算数ができてない状況になっていたので余っている金額分購入する。ここで現金使い果たし爽やかな笑顔で登場する。

ここで買ったお菓子を句会に持っていったら「これは昔っからあるネスレのお菓子で、ウィスキーと一緒に食べると美味しいのよ」とマダムに教えてもらった。知らなかった、有名なお菓子だったのか! お菓子の名前はAfter Eight、大人の夜の8時以降のおやつなんだね。

Nestlè - After Eight - 300g

空の異変

搭乗ゲート近くのテーブルクロスがベタついてるスポーツバーで最後のビールを飲む。そして搭乗。ベルゲンからヘルシンキまでは、ノルウェーの地域航空会社ヴィデロー航空にて運航。機材は、E190-E2 というブラジルの飛行機で、座席は3列+3列。かなり新しい機材で快適。

飛行機の離陸を待つ間、空港職員のみなさんがスーツケースを機体に運び入れる作業をしているのをぼーっと見る。いやぁ豪快。どさんどさんと投げ入れている。どんどこどんどこ投げ入れている。ルイヴィトンもリモワもサムソナイトもそうでないのもも一律にドカンドカンと運び入れている。そりゃそうですよねぇ~。ええんやでええんやで、スーツケースってそういうものだものー。

 

定刻通りに離陸。しかし安定飛行に入った瞬間、わたしの体に異変が。
お腹がぐるぐるしだして、トイレにしずしずと、しかし大変な緊張感を持って駆け込む。このまま機内のトイレに戻しちゃったらどうしよう、詰まらせちゃったらどうしよう、あのモデルみたいな美人のCAさんの手を煩わせたくないよぅ、あのスポーツ選手みたいな爽やかな男性CAの手も煩わせたくないよぅ・・とトイレの中で脂汗垂らしてたら、上からは出ずに済み、アレがアレして事なきを得た。犯人は誰だ? さっきのテーブルクロスベタつきバーのビールのジョッキか汚かったのか? あるいは昨日のスタバンゲルでやる気のなさそうな青年から買った屋台のアイスか? 

トイレに5分ほど立てこもってしまったけど無事に退出することができ、テーブルクロスがベタついてる店で飲食しないという教訓を得た。

さよならヴァンター国際空港

空港って不思議で、現地を観光している間は日本人にほとんど会わなかったのに、これから乗るという飛行機が待つ空港に着いた途端、あら日本人もたくさんいらっしゃったのねと気がつく。ベルゲンの空港でも「あら、結構いたんだ」と思ったんだけど、機内でまた日本人が減り、みんなどうやって帰国するのかなと思いながら二時間弱で到着したヴァンター国際空港には、「ここは日本か!」というくらい日本人がわっと増えている。わっ。

航空会社のラウンジは大変な混雑の席取り合戦。しかも北欧シャレオツデザインラウンジのため、椅子はゆったり(少しの人数しか座れない)、テーブルは小さく(一人分の飲み物と食べ物を置いたらおしまい)、左右に居合わせた人と譲り合いながら使うことに。
大人数アイドルの動画をずーっと見ている年配の日本人男性がいて、うわっ、なんかっ、なんかっと正直思っちゃったんだけど、もしかしたら孫がその大人数アイドル軍団で活動しているのかもしれない。そうだそうだそういうことにしておきましょう。

フィンエアーのエコノミーコンフォート

フライト前夜、「明日はあんた我社のフライトで日本に帰るんじゃろう?ウェブチェックインしておきなさいよ」というフィンエアのメールを受信した。そのメールの下の方に「実はJALでいうところのプレミアムエコノミー的な席『エコノミーコンフォート』が結構余ってるさけ、いまのうちYOU頼んじゃないよ」というご案内があったのですかさず予約。ウェブ予約で11000円、お安い。これはお安い。ピッチのちょっと広い座席に、機内アメニティが入ったマリメッコの布製ポーチとミネラルウォーター、インターネット接続一時間がついてこのお値段。お安い。JALだと一席2万円からとかじゃなかったですか? お安いわぁお得だわぁ。

出発前に旅行代理店が「You、エコノミーコンフォートを格安でご提供していますが頼んどく?」と声かけてくれて、そのときは往路12000円、復路16000円。別に格安ではなかったんだな、うん。出発前は往路だけ頼み、復路は寝るだけだから通常席でいいやと思っておりましたが、その復路も乗ることができてラッキー。

機材はエアバス。新しい機材で快適。♪ ふーーんわーーん、ふーんわーんというフィンエアの公式音楽(JALでいうところの久石譲のあの楽曲だ)も聞いているうちにどんどん心地よくなってくる。日本人CAは見えた範囲で男性と女性が一人ずつ。飛行機に乗ってるってだけで、なぜこの人たちは、飲み物運んでくれたり、お酒運んでくれたり、ワイン運んでくれたり、ジントニック作ってくれたり、飲みすぎたからとお水を運んでくたりして、こんなに私を大事にしてくれるんだろうと不思議に思っちゃう。飛行機の不思議! 夕方に出たと思ったらなぜか朝の日本につくのも不思議。

そんなこんなで成田についたそばから日常にするっと戻っていきましたとさ。めでたしめでたし。ノルウェーよかった、あんなに感じの良かった国ってない。また行きたい!

 

あるノルウェーの大工の日記

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