タイトルが主役の名前のいい映画/映画「LUCKY」

ラッキー(字幕版)

「パリ、テキサス」「ストレイト・ストーリー」のハリー・ディーン・スタントン! 撮影時90歳の名脇役が主役に挑んだ本作品。本作品は彼の遺作となってしまったのですが、なんともいえない奥行きのあるよい映画でした。リクガメ、コオロギ、マリアッチ、沖縄戦、タバコ屋の女、ハーモニカ、砂漠、サボテン、牛乳、すべて色濃く余韻に残っている。

作品紹介はWikipediaから。
神など信じずに生きてきた一匹狼の偏屈老人ラッキーは今年で90歳。目を覚ますとコーヒーを飲んでタバコを吸い、なじみのバーに出かけて常連客たちと無駄話をしながら酒を飲むという毎日を過ごしていた。

そんなある日、ラッキーは突然倒れたことをきっかけに、自らの人生の終わりを意識し始める。彼は自身がこれまでに体験してきたことに思いを巡らせながら、「死」を悟っていく。

ストレイト・ストーリー(The Straight Story)は1999年のデヴィッド・リンチ監督作品。530km離れた街で暮らす不仲の老齢の兄が倒れたと老齢の弟が知らせを受ける、彼は時速8kmの芝刈り機に乗って兄ちゃんに会いに行った実話を元に作られた映画。ハリー・ディーン・スタントンはその兄ちゃんを演じていました。あぁあのおじいちゃん! 
20年前から随分なおじいちゃんだったハリーさんは、本作でも結構なおじいちゃんとして主役を張っておられます。

「LUCKY」はキャスティングが絶妙です。長年一緒に連れ添ったペットのリクガメが脱走し、悲嘆にくれている老人役をデヴィッド・リンチが演じています。友情出演的な愛を感じました。トム・ハンクスの「ターミナル」で心優しき警備員を演じていたバリー・シャバカ・ヘンリーも登場しています。なんにもない田舎町なのになぜか身ぎれいなじいさまで居続けることができる役どころを演じたジェイムズ・ダレン(こういうジジィいるいる事案です)、ラッキーと同じく太平洋戦争に出兵した高齢退役軍人役をトム・スケリット。彼が若い頃、沖縄で体験した話を白い内装の明るいカフェで淡々と話すシーンは胸に迫りました。

この作品はハリーさんの遺作ですが、最後に撮影したのがこの作品だったということは役者人生としても幸せなことだったのではないでしょうか。エンドロールの歌がハリーさんそのもののことを歌っていて沁みる。日本だったら中川敬があの歌を歌うべきです、そういう歌でした。

 

さてわたくし、「黄色ジャケットはだいたい幸せ映画(キル・ビルを除く)」と思っていますが、もしかしたら「人名だけのシンプルなタイトルの映画はだいたいいい映画」というのもあるのかもしれません。「パターソン」みたいな。あるいは「ヴェノム」みたいな、え、ヴェノム?

現在、アマゾンプライムビデオで解放中、90分足らずの短い作品なのでみなさまもぜひ!

 

米国版ジャケット、しっぶーい!! あ、なんかわたくし、今回はニッポンのゆるふわジャケットに結構誘導されたかもしれませんね、まぁそれはそれでよいとして。今回ばかりはよいとしておきましょう!

Lucky [DVD] [Import]

2 Comments

いち

ヴェノム、深夜にうっかりボーッと見るといい映画よ。
いつでも行きたい時にトイレ行って戻ってきてもオッケーだし。

返信する
ukasuga

ヴェノムが社会生活に馴染むためにトム・ハーディとキャッキャウフフとやるだけのドラマを朝ドラでやってもいいんじゃないかなと思います。第一週「猫は食べちゃだめ☆(残り50週毎朝猫ちゃんを出演させるための策略!)」。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください