ニッポンにプロムがなくてよかったな/「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(原題 Booksmart)」

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(字幕版)

サブタイトルださい。このような日本の映画業界の見る人を信頼してないというか子供扱いしているのが伝わるやり方ってよくないと思うんですよ。ポスターデザインしかり、邦題の付け方しかり。國村隼が出た「哭声/コクソン」が、「哭声/コクソン おさみし山のニッポンジン」とかいうサブタイトルだったら萎え萎えでしょう? もっと抑制しろ、見る人を信頼しろ!

 

というわけで、ブックスマート。あらすじはギンレイホールのサイトから。
輝かしい将来のために勉学に励んできた大親友のエイミーとモリー。卒業式前日、いままで軽蔑していた遊び人の同級生たちもハイレベルな進路を歩むことを知ってショックを受け、二人は卒業パーティーに乗り込むことに… ガリ勉女子高生コンビの破天荒な高校最後の一夜の騒動を描いた青春コメディ!

ガリ勉ガールズのかわいらしい一発逆転ナイトの物語。登場人物たちが多様で多様で、新宿区の成人式もいまってこんな感じなんだよなぁ、すごいなぁ。お話はとてもかわいらしい、お金持ちお坊ちゃま(演:スカイラー・ギソンド)がとてもよかった、ハクいスケとしかいいようのないジェシカ・ウィリアムズがかっこよかった、ヴィクトリア・ルエスガちゃん、実写版「凪のお暇」みたいでかわいい、いやほんと全体かわいらしい、かわいらしいヤングガールたちの力強い物語。

いやしかしちょっと待て、わたしが知ってるアメリカン卒業パーティーはもっと質素で簡素だったぞ、この映画みたいにお金持ちのお坊ちゃまがクルーザー借り切ったり、豪奢なお屋敷に1クラス全員集まってキャッキャって印象はなかったぞ、なんなら主人公はドレスを買うお金がないから自作するほどのいじましいものだったぞ! 

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角 (字幕版)

とか思っていま、あらすじを読み返したら、慎ましく暮らさねばならない主人公が御曹司に見初められてプロムで大胆デビューするという話だったのか。貧乏くさくドレスをアレンジするところしか記憶に残ってなかった。記憶っておそろしい。

とか思い出したらラジオで「If You Leave(OMD)」がかかってきた。この映画の主題歌ですよ。映画のワンシーンがここで見られますけれど、子どもながらにも伝わってきた主人公のドレスの生地の安っぽさときたら・・切ない・・切ないよぅ。

 

まぁとにかく、こんな恐ろしい風習が日本になくてよかったわと胸をなでおろしました、あぁ恐ろしい。この卒業式パーティを人生の目標にしていたヤングガールやヤング・ボーイもいたと思いますが、コロナっちで大々的にはやれないんでしょうな、それはストレスでしょうな。でもそこが人生のピークな人もいるんだろうし、そうじゃない人もいるのかと思うと、わああああーーって叫んで布団のなかに潜り込みたくなる。

久々のギンレイホールで。

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