玉椿わたしのなかの和宮/「和宮 江戸へ ― ふれた品物 みた世界 ― 」東京都江戸東京博物館

江戸東京博物館で。写真は和宮様の眉作箱、つまりメイク道具セット。これを見ると、メイク道具に限っていえば、現代人のほうが和宮様よりはリッチな環境にあると言えますよね。熊野筆の高級セットでも5万円前後、ちょっと頑張れば買えちゃう価格帯ですもの。いやすばらしい、現代ってば素晴らしい。

和宮様の下向前・下向・下向後の様子がわかる展示で、江戸城入城の当時の警備の配置表なども展示されていました。我が藩は一体どこを・・など調べるのも楽しいかもしれません。京都からお姫様がお嫁さんになってやってくるというのは、やはり、おおごとだったのです。

数々のお道具は素晴らしく、いやあたいも当時の蒔絵のお道具箱がひとつほしいものですじゃ、などと気分が高まります。葵の紋と菊の紋をあわせて両家紋の品々にうっとりしつつ展示場を出ようとすると、出口近くに展示してある打掛に胸を打たれます。

「いま、あなたが『ほほぅ、我が藩はどこを警備してきたのかしら』『この蒔絵の道具箱、今買ったらおいくら万円かしら?』などと間抜けな顔で見てきた品々は、あの激動の時代に大変な使命を背負って京都からやってきた女性の生きてきた証なのです。こんな小さな打ち掛けを着るような、か弱い女性の短い生涯の物語を、早足でその欠片をみたに過ぎないのですよ!」

一枚の着物がそう訴えてくるのです。家茂の人生だってたいがい切ないですが、若い夫に先立たれた和宮様だって32歳で亡くなるんですからほんとうに。

当企画の公式情報はこちらから。2月23日まで。公益財団法人德川記念財団からも多数出品されております。まさに江戸東京博物館と公益財団法人德川記念財団の公武合体ですわね。

 

自宅に戻ってから、よしながふみの「大奥」を読んで、彼女のことに思いを馳せました。わたしのなかで一番馴染みのある和宮様は、大奥の和宮様なのよね。この和宮様だってたいがい切ない人生ですよ。大奥最終巻は今月26日に発売開始! 座して待ちますー!

大奥 16 (ヤングアニマルコミックス)

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