ファンタジー大河ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母」/岡本隆司「世界史とつなげて学ぶ中国全史」

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「中国のダウントン・アビー枠かな?」と思って見てるんだけど、毎回誰かが殺される、処刑される、毒殺される、撲殺される。実際の当時の王朝なんてそんな感じだったのだと思うのですけれども、このドラマはド派手なセットが毎回楽しい、楽しいというか時代考証をまったくしてなさそうなのが潔い。

秦の始皇帝の母の青春を描いているということは、紀元前270年~240年が舞台となっているはず。しかし、コウランちゃんの寝室は現代のマンダリンオリエンタルホテルのスイートルームみたいな内装だし、ベッドのカバーは繊細な刺繍を施されたつやっつやのシルク、たまにスローめいたものが乗っかっていたり、部屋を明るくするのはフランクロイドライトのタリアセンを中華風にアレンジしたようなデザイン燭台っぽいもの。こんな洗練されたデザインがあったのかしら? 中国のことだからこのくらいの文明はあったのかもしれんなぁと思いつつも、いやいやいやいや、と。

 

文明といえば、漫画「進撃の巨人」。6月に発売されるという最終巻を読むため、この春はアニメ進撃の巨人全シーズンを見通したのですが、あれもちぐはぐな文明に見えました。あれだけの大規模な軍人のために大量の制服(しかも若者向きのデザイン)を作ることができ、腰にぶら下げることができるガス缶で縦横無尽に空を飛んだりすることができる。

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缶にガスを充填するのってかなり高度な技術を要するように思うのですが、そこまでの技術があるのに、当の本人たちは飛行機や戦車を見て腰を抜かす。ガスを充填する技術の延長線に、飛行機や戦車の可能性があると思うのですが、この作品ではそこにたどり着かない。謎。あの壁に囲まれた国の農業生産や綿織物工場などもどうやって動いていたのか、とても気になる。

 

世界史とつなげて学ぶ 中国全史

 

なんてことを考えながら、この期間、岡本先生の「中国全史」を読んでおりました。日本が鎖国したのは、銀や金を掘り尽くしちゃって売るものがなくなって、グローバル経済に一旦背を向けるしかあるまいってことだったのかなーと思ったりもしました。260年もの長い間、その状態がキープできるって、恐ろしいことですよね。徳川幕府という共同幻想にしてもなかなか強力でござる。

 

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