48歳で初めての海外・ミャンマーに赴任したサラリーマンが、金融制度のない現地で、自ら動いて法整備を進め、現地銀行のCOOになった--現状に甘んじず学び、交渉し、前線を担うには?
金融という概念の存在しない国に銀行を作り、流通しているお金に息を吹き込むというミッションを担った日本人行員サラリーマンの冒険譚。赴任当初はインターネット回線もろくに整備されていなかった彼の国が、十数年後には、スタッフみんなでgoogle doc でファイルを共有しながら資料を作っていけるところまでさくっと進化したりですとか、ふふふ。2010年代のできごととはとても思えないお話でしたが、「サラリーマン冥利に尽きることですな!」と本宮ひろ志の絵柄の顔になって本を読み終えました。
著者の冒険は彼の国の事情や新型コロナウィルスなどのために中断してしまっているわけですが、時間がかかってもいいのでいつか完結編を世に送り出してほしいものです。