概況
5/13-5/19
ジロ・デ・イタリアが始まったら映画を見る時間がなくなった。
ピラティスが使えることがわかったので、ちょこザップに入った。
新玉ねぎと人参のマリネ風サラダ、茄子の煮浸しというレシピを習得。
猫は食欲旺盛で、体重も増えています。よかったよかった。
冬布団をしまい、夏仕様の寝具に切り替えました。
「ロイヤルホストのいちご祭りも明日で終わり!」とタイムラインで目にしたので仕事道具をトートバッグに投げ込んで慌てて行ってきた。さようならいちご祭り、来年もまた会えますように!
甥っ子の内見
若い甥っ子の部屋探しにつきあう。A3用紙みたいなサイズの玄関、靴を横にしないと入らないような下駄箱、ユニットじゃないバスとトイレを設置し、リビングにしっかりしたドアをつけて玄関と区切り、そのリビングというか居室というか寝室に洗濯機置場、2口キッチン、自分の手を広げたらいっぱいの小さな流し、ホテルのそれみたいな小さなクローゼットがついてこのお値段。マジか。22平米の中にすべてがぎっちり詰められて、あのお値段。集合玄関の宅配ボックスもオートロックも素晴らしいけど、ひとりひとりの居室はこのサイズ。マジか。「基本的人権とは?」と問いただしたくなる狭さとお値段の高さ、マジか。
甥っ子とリモート内見した姉は乗り気だったけど、正直、強く進められないと思っていたところ、その夜になって甥っ子のおにいちゃんが「あれはないよ!!」といってくれたおかげでこの部屋は流れました。よかった。ほんとうによかった。
ほんとうに、人生でなにひとついいことが起きそうにない部屋だった。
新日本フィルハーモニー交響楽団「知られざる名曲 ロマン派の調べ」
ゴールデンカムイのアニソンオーケストラコンサートでコンマスの西江さんにズッギャァァンとなってしまったので、友人ともう一度彼のヴァイオリンを聞きに行こう行こうと行ってきました。
新日本フィルハーモニー交響楽団の「室内楽シリーズ」。プロデューサーはコントラバスの城万太郎、ヴァイオリン西江辰郎、ヴィオラ脇屋冴子・日高夕子、チェロはサミュエル・エリクソン、ピアノ岸美奈子。
ファランクの「ピアノ五重奏曲第一番 イ短調 op.30」とメンデルスゾーンの「ピアノ六重奏曲 ニ長調 op.110」。メンデルスゾーンのピアノ六重奏曲は、彼のおねいちゃんがピアノを弾くのでおねいちゃんの出番を多くした姉弟愛あふれる楽曲、しかもメンデルスゾーン15歳の作品。マジで!? アンコールは、このふたつの楽曲に多大な影響を与えたというシューベルトの「鱒」。
今回、なぜか前から二列目の大変によい席で、しかもステージに向かって右側、西江さんがばっちり見える席でした。ビギナーズラック! 室内楽なんて真剣に聞いたことがなかったので、「ヴァイオリンのほうがヴィオラより小さいの!?」とか「あーーーこの楽曲が『鱒』なのかー。よく耳にする曲だー」とか、ステージを去るコントラバスとヴァイオリンの二人が「このあと日高屋で打ち上げする?」とか絶対言ってないんだろうなーなどといろいろな感想を。
私達は錦糸町駅ナカのつばめグリルでちょっとだけつまんで解散しました。なんというかロイヤルホストとつばめグリルに関しては今後も保全活動を続けていきたいものです。
「この村にとどまる」
マルコ・バルツァーノ「この村にとどまる」読了。イタリア・ドイツの国境地帯で倹しく暮らしていた一家がファシズムにすり潰されてしまう物語。物語の終盤であわてて表紙の写真を見返し、google mapで登場する町や村を確認した。
物語の舞台は、ミラノから車で4時間、オーストリアとスイスの国境が交わる付近の小さな村。チューリッヒから行ったほうが早いくらいの山岳地帯の小さな村。北イタリア・南チロル、ドイツ語圏クロン村に生まれたトリーナ。教師になる夢を持っていたが、戦争が始まりムッソリーニが台頭してくるとイタリア語の言語政策が始まり、ナチス・ドイツからは移住政策で夢のような開拓話が持ちかけられてくる。ある人はドイツに逃げ(彼らはその後東部戦線かアウシュビッツに送られたのかもしれない)、ある人はイタリアの戦線。そして戦後には・・・。
トリーナには人生なんてなかった。人生なんてものが与えられなかった。そういう物語でした。
これを読んでいる最中、ジロ・デ・イタリアもステージが進んでいき、物語の舞台に車で2時間くらいの距離まで近づいたりもした。「こういう土地なのか」と1920年代生まれのトリーナに思いを馳せたりした。
一ヶ月くらいでいいのでヨーロッパアルプスの周辺でのんびり山歩きしながら渡り歩く旅をしてみたいなーと思いました。でもイタリアのちびっこに指で目を吊り上げる仕草されたら衝撃で1日無駄にしそうなので、あたい、行けるのかちらどうかちら!!!