『デス・プルーフ in グラインドハウス』ではか弱き乙女たちが執拗に迫り来る変態じじいに痛恨の一撃をかまし、ラストシーンで観客も一緒になって天を仰いでワオ!!!と叫び、
『イングロリアス・バスターズ』では、ねちねちねちねちねちねちしたナチスの振る舞いを見続けさせられた観客たちがもー我慢ならねぇとなった最後の最後で、ブラピ率いるユダヤ系アメリカ兵士がナチスを豪快にぶっ放し、またもやエンドロールとともに「ワオ!」と叫び、
『ジャンゴ』では、南北戦争前のアメリカ南部でこれでもかこれでもかといじめぬかれた黒人奴隷たちを描き、もう許してあげてーひどいーあの変態白人野郎をどうにかするがいいー、と思ってたところ、最後にジェイミー・フォックス演じるジャンゴ(Dは発音しない)が、タラちゃん史上最大のぶっ放しをやってくれまして、あぁ! もう!
タランティーノ監督という人は、今まで声に出して「やったー!」「ザマーみろ!」てなことを言えなかった人たちのかわりに、悪いヤツラを成敗してくれる痛快なヒーローを映画の中に生み出す、というヒーローなんだねぇ。
2時間40分ちかい作品ですが、なかだるみもなく、みんなで息を詰めながら(でもニヤニヤしながら)よい姿勢で鑑賞しましただよ。サミュエル・L・ジャクソンの老獪な奴隷頭っぷりが予想以上で素晴らしかったわ。
こちらもあわせて見返したい!
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日本のジャンゴは、小栗旬がものすごく格好いいシーンがあるよ。一瞬あとには殺されちゃうんだけど、もうこの一瞬のために、この映画を見てよかったと思うほど格好いいのです。必見!
日本のジャンゴは佐藤浩市が嬉々として演じてたのがよかった。
あと、石橋貴明が「あーこういうことやってみたかったんだろうなー」って感じでよかった。