冴え返る腹を壊した猫がいる/今週の本と映画と展覧会「ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END [Higuchi Yuko CIRCUS」など

ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END [Higuchi Yuko CIRCUS]

大変な仕事量! その仕事量に圧倒されてきました。美術展にいってもあまりグッズを買わない人間ですが、今回ばかりはTシャツ2枚を買ってしまいました。

ほしかった図録は過去のサーカス展のポスターやチケットもすべて収録した百科事典2冊分くらいの厚さ大きさの超豪華版で断念。ヒグチさんのイラストが描かれた平皿がもらえる特設カフェにも気になっていたのですが、その前日、メルカリで大量転売されているのを見て気持ちが萎えていたので、それも立ち寄らず。転売するくらいなら買うな!! ほしかったひとが普通に買えるようになぜできない!!

展示は素晴らしかったのですが、運営にはいろいろといいたくなる。転売対策がまったくなされていないのが不思議。ずらっと並んだレジの人たちは椅子に座らせてあげてほしい。「ここからは撮影OKですが、1点のみの撮影は禁止です。左右の作品も入れて、展示風景としてお楽しみください」と難しいことをいう。1点ずつ寄って撮影しているご婦人に向かって「複数点で撮影してください、左右を入れて複数で!!!」とスタッフの方が駆け寄って注意しますが、撮影したデータを消去させてるわけでもない。怒られ損のご婦人、いや、怒られ損ってわけじゃなくルール違反なのは明確なのですが、「ここはOKでここはだめ」「1点はだめで複数ならOK」なんて理解できませんって。その注意の声かけスタッフがどのスペースにも1.5人くらい配置されている。怒られる人をちらちら見ながらの鑑賞で、ちょっと落ち着かなかった。

展示は素晴らしかったです、ほんとうに。ワクワクするような仕掛けがなされていて、歩いても歩いても展示が終わらない。ヒエロニムス・ボスやブリューゲルの世界をヒグチさんが描いた青の壁紙がとてもよかった。あれも売ればいいのに。それにしても転売許すまじ。

イントゥ・ザ・ストーム (吹替版)

イントゥ・ザ・ストーム(字幕版)

ワーナー謹製ディザスター映画。朝はNHK BSの「キャッチ世界のトップニュース」を見ていますが、番組の最後に登場する「ついさっきアメリカで放送されたばかりのニュースを見せます」コーナーでは、度し難い大雪・山火事・ハリケーンと洪水、乱射事件と射殺事件、軍事問題・政治問題が一年を通してローテーションしているイメージ。特に竜巻は、日本でもたびたび発生するけれど規模が違いすぎて想像もつかない。そんな竜巻映画です。火炎旋風のシーンとかそんなに克明に表現しなくてもいいのにと身も凍る吉村昭み。「あぁん?」というオチだったけど、なかなかの良作でした。100分映画。

グリーンブック(吹替版)

グリーンブック(字幕版)

2018年のアメリカ合衆国の伝記ヒューマン映画。ジャマイカ系アメリカ人のクラシック及びジャズピアニストであるドン”ドクター”シャーリーと、シャーリーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人のバウンサー、トニー・ヴァレロンガによって1962年に実際に行われたアメリカ最南部を回るコンサートツアーにインスパイアされた作品である。

イタリア系運転手トニーを演じたヴィゴ・モーテンセンの声を大塚芳忠さん、ドン・シャーリーを諏訪部 順一さん(諏訪部さんって声色がたくさんあるね!)。運転手が後部座席の天才ピアニストの脳みそをいつポリポリしちゃうんじゃないかと心配しながら見届けた。とてもよいクリスマス映画。ニュージャージーからニューヨークって今でも14時間かかるのに、最後よく間に合ったね。ニュージャージーの警官がいいひとでほんとうによかった、ほんとうによかった。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(吹替版)

マネー・ショート華麗なる大逆転 (字幕版)

字幕版より吹替版のほうが圧倒的に情報量が多くてわかりやすかった。初めてみたときも思ったけど、そもそも「マネー・ショート」というのが意味不明だし、「華麗なる大逆転」っていうサブタイトルもまったくふさわしくないと思う。「わーい、みんなの裏をかいてお金たくさん手にすることができてラッキー★ おれたち超優秀!」っていう単純な映画じゃないですよね、これ? 
スーツ姿のライアン・ゴズリングがあまり存在感がなかったのが意外でした、まったく華がない、俳優さんすごい。

スティルウォーター(吹替版)

スティルウォーター (字幕版)

フランス留学中に殺人罪で収監された娘の無実を証明するために、真犯人捜しに奔走する米国人の父親を描いている。主演はマット・デイモン、カミーユ・コッタン。

マルセイユのアメリカ人。字幕版で集中して見ていたらまた印象が違ったかもしれないけれど、どうかな、マット・デイモンもたまにはこういう役をやりたいんだなという印象。
「あの男、●●国の人間は全員刑務所に入れっていうのよ! あんな差別主義者と話なんてしてられない!」「おいおいそんなことで怒るのかよ。お花畑で暮らしているのか?俺の国はそんなこというやつばかりだぞ?」というフランスマダムとアメリカン男のやり取りが面白かったです。

カポネ(吹替版)

カポネ(字幕版)

トム・ハーディが出ている映画ならはずれはないじゃろうと思ってみたけど、そうでないこともあるんだなと知った。最晩年のアル・カポネを描いた作品。48歳の若さで梅毒で死んだカポネ。メイクがすごすぎて60代くらいにしかみえなくて、なのに奥さんがまだピチピチで、なんでなんで?と思ったら、梅毒は人から健康をあれだけ奪うということで。

The Banshees of Inisherin: Screenplay (English Edition)

The Banshees of Inisherin: Screenplay (English Edition)

映画の台本が出ていたので読んでみた。改行位置がわやわやで、セリフとト書きが一行の中に混在していて正直読みにくいところはあったのだけど、あぁそういうことだったのかーーーという発見がいくつかあった。読んだ甲斐があった。ちなみに小説版のほうは(ためし読みした範囲だけど)、ほぼ同じ内容で、レイアウトが素直なので買うならそちらがよいと思います。あぁ、ドミニクとジェニー!

今週の喫茶「ROMANCECAR café(ロマンスカーカフェ)」


2月25日に閉店するというので行ってきました。車止めとコーヒーが楽しめるよいお店です。寂しいね。

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