高齢化社会を占う 「人生に乾杯!」/クリント・イーストウッドもこんな映画を! 「スペース・カウボーイ」


目黒シネマで、リバイバル上映を。
あらすじをWikipediaから。
1950年代後半の社会主義時代のハンガリーで、労働者階級出身のエミル(エミル・ケレシュ)と伯爵令嬢のヘディ(テリ・フェルディ)が恋に落ち、やがて結婚する。数十年後、時代は変わり老夫婦となった二人は少ない年金で暮らし、そしてとうとう借金取りに大切なイヤリングをとられてしまう。老人に冷たい社会に怒りを覚えたエミルは紳士的連続銀行強盗を開始し、妻のヘディと共に逃避行をする。
『東欧の古かわいい雑貨やインテリア、じいさん・ばあさんの行動がおちゃめでユーモラスで痛快☆』なんてのんきな感想を抱きたくなるのもわかるけど、人によってはまったく笑えない少子超高齢化社会のボニーとクライド、二人の明日はどっちだ? 
強盗するじいさまは80代、「そんな乱暴なあなたもステキ☆」とうっとりするばあさまは70代、二人を追う男と女の刑事は、多分、二十代後半か三十代前半、じいさま強盗に対応した郵便局員は多分40代、強盗じいさまに言い寄る売春婦は40代後半、ホテルで働く人々は全員50代オーバー、事件のいきさつを報道するキャスターたちは30代後半あるいは40代、映画の冒頭、ストリップダンサーが出てくるけど、彼女が20代か? いや、ハンガリーの女性が、相対的に皺深い肌質でそう見えるだけなのかもしれないけど、若い人が全然出てこない! 少子高齢化社会ってそういうことなんだね! ガガーリーン!!!! 
映画はね、ラストの彼女の「にんまり」が全てを救ってます。私なんて、エンドロールの前に、「ちっ、涙流して損した!」とココロの中で悪態ついちゃったくらい、じわじわとスカッとくる映画。ひっそりとした大どんでん返しがステキ! 泥棒ってのはこうでなくっちゃ! 

俺たちに明日はない 【DVD】

Clint Eastwoodの『スペース カウボーイ』
映画の神様のおじちゃまも、SF映画を撮っていたとは! 1999年公開、主演、Clint Eastwood、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド共演。
あらすじをgoo映画から引用。
かつてアメリカ空軍にチーム・ダイダロスという伝説的なテストパイロット・チームがあった。彼らは宇宙探索の実験旅行のために待機していた。しかし土壇場になってNASAが介入。1958年、初めてロケットで宇宙に行ったのは彼らではなくチンパンジーになってしまった。それから40年。チーム・ダイダロスの一員だったフランク・コービン(Clint Eastwood)に、NASAから要請が入る。ロシアの旧式の宇宙衛星アイコンを修理してほしいというものだった・・・
そしてかつてのメンバーを集め、宇宙に飛び立つ4人。老人ばっかじゃ心許ないと若い宇宙飛行士もおっつけられます。彼らは「アイコン」を通信衛星だと聞いて宇宙に向かったのですが、あけてびっくり、なんと6発もの核弾頭を積んだ軍事衛星だったのじゃ! 「それが大気圏に突入したら、地球に核の雨が降っちゃうから、お願い☆どうにかして!」という外交問題を超越した事態に直面! NASAのみんなもその事態に口ポカーン! どうするじいさま4人組! 地球の未来は、うっかり君らに委ねられてしまったよ! 
というお話。この映画の撮影時、Clint Eastwoodは69歳。映画の中の役どころも同じ年代。ドナルド・サザーランドは当時65歳(色男!)、トミー・リー・ジョーンズは53歳! 映画「グラン・トリノ」で「ぎぃぃぃぃぃー」と歯軋りする場面がありましたが、この映画でも同じように歯軋りしていてステキじゃったよ。
挿入歌の『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』がしみた。
いい歌って時代を越えてきちんと残っていくのじゃね。
朝、近隣のファミレスで新聞読みながらおとっつぁんスタイル朝ごはん。土曜の夜から遊んでたヤングなみなさんがちらほらと。彼ら・彼女達の頭の中はまだ土曜の夜なのよね。若くてかわいい女の子達がテンション高めになにかおしゃべりしていたんだけど、早口すぎて何言ってるのかさっぱりわからなかった。
今日のご近所メモ。
新一ノ橋の信号が新しいものに変わった。この一ヶ月ほど、ずっとカバーが掛けられていたものが、今日ようやく取り外された。

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