ポケモンのポッチャマの刺繍を作りながら見た吹替版映画の話。
その1「007/スカイフォール」
劇場でも見てますが前回の続きからというわけで。金髪に染めた極悪人のハビエル・バルデムを追いかけて、ロンドンの地下鉄で盛大な追いかけっこをするジェームズ・ボンド。あの長い地下へのエスカレーターの分離帯(?)をツルーーーーっと滑り降り(おズボンのおしりが破けそうだよ)、ホームでロングラン、地下鉄車内で追いかけっこ、最後にはゼア・ウィル・ビー・ボカーンな展開。ロンドンの地下鉄は東京都交通局大江戸線のようにちいちゃくって夢もぐら、そんな小さい車両の中で人をかきわけていく二人なのですが。。。
これを見て思いだしたのですが、香港映画「ホワイトストーム」における中環駅の地下鉄カーチェイスシーンは、スカイフォールのこのシーンを超えようとして企画されたものだったのでしょう、ズガーン!(気が付いたときの音) ホワイトストームのカーアクション、ほんと素晴らしいので是非みてください。香港の地下鉄に乗ったことがある経験があればなおさらに!!
「VIP 修羅の獣たち」
要約するとこういうお話です。
イ・ジョンソク演じる北の高官子息イケメン胸糞サイコ野郎を、南のチャン・ドンゴン、キム・ミョンミン、パク・ヒスン(彼だけ北の人)が追い詰めるノワール作品。おぞましいシーンが続くし、鑑賞後スカッとするわけでもないけど目が離せなかった。黒リュックで届けられるアレとかもう怖い。
胸糞サイコ野郎の映画は日本でもたくさん撮影されていますし、私もみております。しかし、「いやぁもうこれそのえぇぇマジで撮影したのこれ・・・女優さんの体当たりっぷりがすごい」と目を奪われつつ、ポッチャマのスティッチングとともに見通しました。韓国版アウトレイジです、アウトレイジと呼ぶ所以は、みなさんのセリフが大変口汚い点からきております。
そのイケメン胸糞サイコ野郎のイ・ジョンソクがえらい美しい存在でしてね、このひとだけ作画が坂本眞一なのかなってくらい美しくて驚きました。他の人の作画は浦沢直樹です。
いやいや、チャン・ドンゴンだってイケメン俳優だし、キム・ミョンミンだって味のある俳優だし、パク・ヒスンだって影のある表情が魅力の俳優です。みなさん三者三様に味のある、人類でいったらイケメンに入る部類なんですが、イ・ジョンソクだけちょっと別の次元なのです。韓国イケメン業界では、いま一体なにが起きているの?
先日、見たこちらの作品「毒戦」も「新ステージのイケメンを、旧イケメンのおじさんたちがえっちらおっちら捕まえに奔走する」という構造でしたが、映画の初手に登場したリュ・ジュンヨルを見た瞬間、「あ、この前髪が重くて、唇が酷薄そうな肌がツルッツルのこの若者が黒幕なんでしょ?」ってくらいの異次元さで、「犯人はヤス!」とモニタに向かって突っ込んだくらい。
韓国の警察映画は緊迫していていいですね。知っている俳優さんが少ないからか、フラットな気持ちで見られるのも大きいです。「また香川照之?」とか「また西島秀俊?」などと思わなくてもよいからでしょうか。
ところで、なぜいまの韓国の若い俳優さんは、肌がツルッツルなの?
そんでもってなぜみなさんバッキバキの上半身をお持ちなの?
そして、前髪が重い時代はいつまで続くの? まだしばらく?
まぁモノズはかわいいよね、モノズは。大器晩成ポケモンだしね。