ヨークシャーでああ無情/映画「思秋期」


Happinet(SB)(D)

¥ 2,953

(2013-05-02)

飯田橋ギンレイホールで。

「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」「ボーン・アルティメイタム」などで知られるイギリスの俳優パディ・コンシダインの長編監督デビュー作。人生の折り返し地点を迎えた男女の破滅と希望を描き、サンダンス映画祭や英国アカデミー賞で高い評価を受けた人間ドラマ。男やもめで失業中のジョセフは、酒を飲むと怒りを抑えられず、いざこざや暴力沙汰ばかり起こす日々。そんな自分に嫌気がさし、精神的にも疲弊しきっていたある日、明るく聡明な女性ハンナと出会う。ハンナは自暴自棄になっていたジョセフを癒し、2人は次第に打ち解けていく。しかし、ハンナもまた、心の中に人には言えない闇を抱えていた……。主演は英国の実力派俳優ピーター・ミュランとオリビア・コールマン。

原題は「Tyrannosaur」ですからね、ゆるふわ邦題に騙されましたのぅ。
ノミ屋から怒って出てきたジョゼフが愛犬を蹴りあげてうっかり殺しちゃうところから物語が始まります。その後も目を覆いたくなるようなエピソードがわらわらと出てくる。一番幸福そうなシーンが、ジョゼフの親友の葬式の場面。そこからまた目を背けたくなるどうしようもない現実がわらわらと2人を襲いかかり、最後にうっすらと希望の光が刺す。その光はあまりにも弱いものじゃが、それでも人は光と呼ばずなんと呼ぼう。なんと呼ぼうー!!!!

「今を生きるのに戸惑う大人たち」というようなゆっるい表現してるサイトもあったけど、いやいやいやいやいや、そんな言葉じゃまったく追いつかない中高年の「現実」です。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「ビューティフル BIUTIFUL」見たのと同じくらいぐったりした。オリビア・コールマンは、メリル・ストリープの「サッチャー」でサッチャーのお嬢さん役やってた人だね。タイトルは、ゆるふわ邦題つけずに、原題のままでよかったんじゃないかなぁ。

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