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プロ野球2019 キモノの国のエクソダス

この映画を見よ!

戦争と父と未来と棕櫚の花/映画「サウルの息子」

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ポスター/スチール写真 A4 パターンB サウルの息子 光沢プリント

あらすじは映画.comから。

2015年・第68回カンヌ国際映画祭でグランプリ、第88回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞したハンガリー映画。アウシュビッツ解放70周年を記念して製作され、強制収容所で死体処理に従事するユダヤ人のサウルが、息子の遺体を見つけ、ユダヤ教の教義に基づき葬ろうとする姿や、大量殺戮が行われていた収容所の実態を描いた。
1944年10月、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所。ナチスにより、同胞であるユダヤ人の死体処理を行う特殊部隊ゾンダーコマンドに選抜されたハンガリー系ユダヤ人のサウル。ある日、ガス室で生き残った息子と思しき少年を発見したものの、少年はすぐにナチスによって処刑されてしまう。サウルは少年の遺体をなんとかして手厚く葬ろうとするが……。ハンガリーの名匠タル・ベーラに師事したネメシュ・ラースロー監督の長編デビュー作。

ふぅぅぅぅぅ・・・・・。映画全編、主人公だけに焦点を当てた単焦点レンズみたいな画面が続き、その背後で行われている数々のおぞましい場面。実際にアウシュビッツで行われた悪魔の果てしない所業を覆い隠すような淡くボケ足たっぷりの映像。映画を見て途中で胃がムカムカしてきてちょっと吐きそうになったのをこらえながら見ました。うぇえぇ。映像の世紀でああいうの見たことある・・・と思ってたけど、あの人間だったものが肉の塊になってしまう場面の、さっきまで下着をつけ洋服を着てコートを羽織り全財産をつめたトランクを提げていた人間が、アウシュビッツに着いた一時間後にはただの肉塊になり廃棄される場面が。うぉぉぉぉ。おぉぉぉ。

公式サイトはこちらから。
http://www.finefilms.co.jp/saul/
映画賞総なめしすぎててすごい。 
監督は38歳と本当に若い!! これからが楽しみ。

しかしこの映像、不思議だった。こういうリアルさの追求もあるんだな、というか。「ディーパンの闘い」のリアルさとはまた違う、自分たちがこの現場に放り込まれたようなあの不思議な単焦点映像。レヴェナントはディカプリオに密着していて、「バードマン」は主人公の目線をそのまま映像に写し取っていた印象だったのだけど、それとも違う圧倒的な臨場感。不思議でした。いま、「恐ろしいことがおきている、だけど自分の視界には入れたくない」という思いのサウルに自分がなってしまっていると実感できてしまうのです。昔のテレビみたいな正方形に近い比率のスクリーンなので、それがまた「自分の視界以外」を写し取っていない印象を強めています。監督やるなー。

町山さんの書き起こしもありました。あわせてぜひ。
【miyearnZZ Labo 町山智浩 ホロコースト体験映画『サウルの息子』を絶賛する】

それでね、この映画の制作費ってば150万ユーロなんですって。今日の為替レートでも 1.8 億円 ですよ。。。2億で、2億でこの作品!? 2億で歴史にがっちり残るこの作品を!? いやー、うっかり進撃の巨人の制作費っていくらだったんだろうって調べちゃったよ。監督やるなー。

いや、まぁ世の中には制作費わずか1500万で(ほんとかな・・・)、21億稼ぎだし、ついでにアカデミー賞歌曲賞を受賞しちゃった化物みたいな映画もございますけれどもね・・

みなさまも機会があればぜひ! ギンレイホールでの上映は今日で終わっちゃったけど、機会があればぜひ、映画館で!

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