西遊妖猿伝

西遊妖猿伝 (1) (希望コミックス (300)) 諸星 大二郎
先週のモーニングから諸星大二郎の西遊妖猿伝の連載が再開されました。単行本第16巻、とぼとぼと河西回廊の砂漠を歩いていく玄奘三蔵の後ろ姿で終わったあの場面を見てから数年、まさか連載が再開するだなんて。
西遊妖猿伝の今までの連載経緯は、Wikipediaによるとこんな感じ。
双葉社の漫画雑誌『月刊スーパーアクション』(1983年6月号~1987年9月号)、『コミックアクションキャラクター』(1988年5/27号~1989年4/28号、1990年増刊4/30号諸星大二郎大特集)、潮出版社の漫画雑誌『コミックトム』(1992年3月号~1997年8月号)に連載された後、11年の中断を挟んで講談社の漫画雑誌『モーニング』に、2008年47号より隔週で連載中。
ねっ、本当に連載が再開するだけで喜ぶファンの気持ちもわかるでしょう?
台湾行きの飛行機の中で久しぶりにモーニングを買って読んでみた。もちろんこの作品が目当てで。しかし機内のなんとなく落ち着かない場所で読むには惜しく、そこでは島耕作とかを読む。島耕作には、正直呆れた。ま、それはさておき、ホテルに着いてから、夜寝る前にじっくりと読み、じわりと感動を味わう。10数年のブランクが全然感じられない。すばらしい。
そして帰ってきてから、西遊妖猿伝熱がわっと高まり、人から全16巻借りてきた。えぇ、こんな漫画に夢中になっている場合じゃないのです。来週は会議で2日つぶれ、納品が3ケくらいあるはずです。なのになのに、むさぼるようにして読んでいます。なるべくうちの中で読まず、移動中にページをめくるようにしています。この16巻を読み返していろいろと新しい発見がある。
西遊妖猿伝、アクションシーンがすごく多い。
諸星さん独特のタッチが意外な動きを生んでいる。
複雑な人間関係もものすごく丁寧に描かれている。
そしてなによりこの濃密な世界観。
どっぷりとはまりたくなる。
あぁ、まさか連載が再開するなんて! 諸星さんは、第6巻132ページの玄奘三蔵が見た須弥山の夢のシーンを回収しなくてはならないのです(数字が違っていたらごめんなさい)。どんなラストシーンが待っているのか、本当に今から楽しみです。私は全16巻で終わったものと思っていましたし、連載再開するというだけでもう鼻血ブーなのですが、ゆっくりでもいいです、途中で途絶えてもいいです、一回でも多く続きが読めますように。
ちなみに、私がいろいろな書店を歩き回って集めた西遊妖猿伝全16巻は、K課長に貸したままで帰ってこないです。気が向いたら返してください。おねがいします。あと陰陽師も・・・。
その全16巻は潮出版社のものなんですが、「第一部大唐篇と第二部河西回廊篇まで収録。大幅な加筆修正が施されており、双葉社版とは主要キャラクターの末路などに相違がある」んですって! へー。それは知らなかった。

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