今日のJMMから

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 ■ 『from 911/USAレポート』第392回
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「USエア1549便の奇跡」冷泉彰彦
(メルマガから一部転載)
 特にこうした大きな機体の飛行機の場合は、着水の角度が急だと機体を損傷して沈没が早くなる、万が一片側の主翼が引っかかるように着水してしまうと機体が横転することもある、かといって頭から突っ込むとそのまま仰け反るようにひっくり返る危険もということで、着水というのが非常に難しいのだそうです。そもそも、通常の着陸時にはエンジンの推力を徐々に絞っていって、着地の瞬間に下降速度をゼロにするという芸当をするのが普通なのですが、今回はエンジン推力なしにこれと似たような微妙な操作をしたということも言えると思います。そんな過酷な条件をクリアして、見事に航空史上に残るような着水をサレンバーガー機長はやってのけたのです。
 奇跡を生んだのは、機長の手腕だけではありませんでした。何人もの搭乗者が言っていたのですが、クルーも実に沈着冷静だったそうですし、脱出への手順もスムーズだったと言います。映画『タイタニック』にあったように(あの海難事故も厳寒の北大西洋で起きており、今回も万が一乗客が水中に投げ出さされた場合は海水温との戦いになったと思います)「女性と子供」が整然と優先されたそうですし、写真などを見るとネクタイ姿の男性達が最後まで沈みそうな主翼に残っていましたから、映画『タイタニック』とは逆に、ファースト・クラスの乗客が他の乗客を先にボートに乗せたりしていたようです。

すばらしい! 梵天丸もかくありたい。

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