朝青龍 / 鋸山

稽古総見では目一杯不調に見せ、ファンタCM出演でわざと物議を醸し、これら一連の行動が横綱審議委員会の不興を買い、本来中日であたるべき稀勢の里を初日にもってこさせ、その取り組み表が発表されただけで相撲好きをうならせ、当日満員御礼の札が下がる国技館、そして見事初日勝利、中日過ぎても黒星なし・・・・もしかして日本の大相撲を一番心配し、一番盛り上げてくれているのは、ツンデレ横綱・朝青龍なのかもしれません。
相撲をアスリートだのスポーツとか思わずに、歌舞伎かなんかだと思ってみてれば、まぁそんなに目くじら立てることもないんじゃいないかしらねー。好角家と呼ばれる人たちの文章や行動を見ていると、歌舞伎愛好家とあまりかわらないような気がしますし。

日曜は鋸山へ。特急さざなみ号があってよかったです。特急さざなみ号がなかったら、房総はちょっと遠すぎる。鋸山入り口浜金谷駅までは東京駅から特急料金込みで3200円、これって西に行くとだいたい山梨の甲府くらいまでいけちゃう料金(正確には3500円ですけど)。千葉って広い。
鋸山頂上へは、浜金谷の駅から住宅街を抜け1時間弱で到着します。のぼりはいいけど、くだりはちょっと遠慮したくなる足元が不安定なルート。山は凝灰岩から成り、良質な建築資材として江戸時代から盛んに採石が行われ、時代小説かになにかで読んだ房州石とはここの石のことかと気がつく。昭和57年頃まで使われていた採石場は「石切り場跡」として残ってます。
浜金谷側から入ると、西暦725年創建の古刹・日本寺の北口管理所という入り口に到着。そこで拝観料600円を払い、寺の中へ。山ひとつ丸々お寺という巨大寺。なにごとっ! 百尺観音だの31m大仏だのいろいろが。参堂を結ぶ石段は全部で2639段、敷地面積33万㎡、なにかとスケールのでかい山寺だぜ! 展望台からは晴れていれば久里浜の町や富士山が見えるそうですが、房総はすでに春の空気で、東京湾は薄桃色に霞み、ぼんやりとタンカーやフェリーが動いているのが見えるくらい。ふーむぅ。お寺を一周し、今までくだってきた階段をまたのぼり浜金谷に戻る気持ちは一切なくなり、そのままさらに参道を下って保田駅へ。菜の花畑を見ながら農道を歩き、若者の気配がしない街に寂しい思いをする、るるるる。みんな、館山のイオン・ショッピングモールへでも行っただけかもしれませんが。そして特急さざなみ号で帰路につき、蘇我駅で今日一緒だった人と別れ、ふっと意識が落ち、目が覚めたら東京駅でした。千葉って広いなぁ、しかし。
去年ルノアールで完全版、読了。作者の方には不本意かもしれませんが、トイレとか枕元とか、一日一回必ずは行く場所において、にやにやしながら読むのがぴったりのご本です。「だめな大人になってもいいんじゃよ、とんちが利いたことがいえるのならば」と、ルノアールの神様が申しております。
うっかり膝に乗せたウカ様がどいてくれません、困るなぁもぅ(にやにやしながら)。
土曜。
新宿の石井スポーツで冬用軽登山のフリースを物色。ユニクロのフリースとは決定的にその存在意義からして違うのか、たいそうなお値段。外付けハードディスクが買えるよなお値段。うぅ。フリースを見送り、もうちょっとサイズの入るかわいいリュックを買うかどうか、悩むだけ悩んで帰途に着く。あぁっ、あたいの意気地なしっ!(腿を右手でたたきながら)

2 COMMENTS

ナガ

千葉県は、千葉駅より先に行くとなにか国境を越えた感を得られるよね。
ナガも登ったことあるよ鋸山!
山頂近くにノコギリみたいな断崖があるよね。
あと、蘇我解散っていうのが、
もう現地集合解散に近いロケーションで逆にカッコイイです。

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スガ

ご同行の人は、千葉県在住なのじゃよ、蘇我以東にお住まいなので。うーん、しかし、千葉って広い。夕焼けに染まる海を見ていたらものすごく異国にいる気分になりましたYO。

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