ヒグマ更新 / 沙高樓綺譚

ヒグマ更新、国会の屋根裏には魔物が棲むのじゃよ

あらあら、温家宝さんまで靴を投げられて。頬がぴくっとしましたが、投げつけた男が叫んだ内容がすべてわかったのかしら? 
この物件、数年前、リノベーション前に見た物件だと思いますが、
へぇえええーこんな風になるのねぇ。
http://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=4342
風邪っぽさが抜けないのでロイヤルミルクティーを作ってみる。
ついでに、ロイヤルミルクティーのおいしい入れ方を探し、ぶちあたる。
【教えてgoo おいしいロイヤルミルクティ】
うーん、熱いぜ! 私は、ティーバッグ・ミルクパンぶち込み派+マグカップ・ティーバッグ残留派です。同じ作り方の人がいてほっとしました。しかし「お笑い回答」とのことが。むーん。
あ、そうそう、今年の目標のひとつに「発言小町にアクセスしない(2nnはオッケー!)」というものがございます。今のところ、達成中でございます。だってやたら時間くっちゃうんですものー、いろいろが面白くて。
 
沙高樓綺譚 / 草原からの使者
浅田次郎の短編集。ちょっと変わった短編集なので、単行本背表紙のコピーをそのまま引用しますね。
各界の名士たちが集う「沙高樓」。世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める--。やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。
浅田次郎は、なんというかその引き出しの多い作家です。この物語でもいろいろな職業の人が出てきて、その仕事の現場ならではで起きた不思議なことを話していきます。話の設定上、薀蓄程度では済まされない奥行きのある知識が必要で、刀剣鑑定士・精神科医・映画カメラマン・庭師・やくざ・政治家私設秘書・大財閥の御曹司・馬主・アメリカ陸軍の退役軍人などが語り部として登場しますが、まるでその職業人そのものが話しているような語りっぷりです。やくざや馬主などは浅田さんの経歴から考えても想像がつくのですが、刀剣鑑定士のくだりは読んでいて「ひえー」「ひえー」と何度も感心しながら読みましたよ。「世を登りつめた人たち」とは成金でない金持ちたちの話でもあり、金持ちが金持ちらしく、庶民が庶民らしく、お互い平和に、ゆるやかな線引きをして暮らせる社会って必要だよなとも思いました。
沙高樓の主人は、世界中で貸しビルをやっている不動産王で、その人は女装して会のホスト役を務めるのですが、どう読んでも美輪明宏のビジュアルしか浮かんできません。ちょうど日曜夜、NHK特集の「沸騰都市」で「サンパウロ 富豪は空を飛ぶ」という番組を見たばかりで、その大富豪っぷりが頭の中でちらちらとクローズアップ現代。
なんというか、とにかく、変わった短編集です。寝る前の「ゴーディバッ」のチョコレートのように、毎晩、一粒ずつ味わって読むのがよいかも。
その「沸騰都市」ですが、語りは雨上がり決死隊の宮迫さんなの。宮迫さんの声が番組にあっていておのろきます。さらにオープニングアニメーションは、押井守とProduction I.G 。なかなかの力の入りっぷり。
「サンパウロ 富豪は空を飛ぶ」は、バイオエタノール燃料で財を成した人々が登場してきます。雇用を創出し、財をなし、貧農出身のルーラ大統領も農業立国としての自信を国民に再確認させ、さらなる発展を目指す・・・。番組は、そのブラジルの果敢なる挑戦ばかりを描き出していますが、その農業用地はアマゾンを遠慮なく切り拓いているもので、うーんうーん。それはともかく見る甲斐のある番組ですので、みなさんもどうぞー。

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