悪役の似合わぬ男秋暑し/デンゼル・ワシントンの「トレーニング・デイ」

 
2001年作品。以下はWikipedia から。
新人刑事の一日、トレーニングデイ(訓練日)を描いたサスペンスアクション。デンゼル・ワシントンがアカデミー主演男優賞を受賞した。
ロス市警の麻薬取締課に配属された新人刑事ジェイク(イーサン・ホーク)はベテラン刑事のアロンゾ(デンゼル・ワシントン)と組むことになったのだが、「狼を倒せるのは狼だけ」=悪を倒すには悪になる必要があるというアロンゾの姿勢に正義感の強いジェイクは次第に不信感を募らせていく。一方アロンゾにはある計画があった。

そのアロンゾの計画なんですけど、観客としましては、「まぁまぁそうはいってもデンゼル・ワシントンのことですから、最後は巨悪を倒すんでしょー、そのためにこうやって悪徳警官ぶってるだけなんでしょ、プププ」と安心して見ていたわけですよ。そしたら、いつまでたっても巨悪が出てこないし、デンゼルさんは悪者街道一直線で、ラストには「あわわわ、本当に悪徳警官じゃった!!!」という結末! 
麻薬取締課に配属されて朝は正義感に燃え、ちょっとワクワクしてたイーサン・ホーク(ユマ・サーマンのモトダン)が、うんざりした顔で最愛の家族が待つ我が家のドアを開けるところで物語は終わります。あぁ、大変なトレーニング・デイだったね! おつかれ! 洒落にならないくらいおつかれ!!!
でもなぁ、デンゼルさんって善人であってほしいとつい思っちゃうのよねー、悪役演技もよかったんだけどねー、彼のキャリアとしてはいい時期にいい作品にあたったよね、うん(えらそうに)。

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