松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ『マクスト・アウト MAXED OUT』


年の離れた三つ子。
MXテレビで日曜11時から放送されるこの番組、今までちゃんと調べていなかったのですが、この番組は、アメリカで未公開の映画を尺によっては2週にわけて、きちんと最後まで見させてくれる番組だったのですね。この番組を今まで見なくて損しました。なんつーか、太っ腹よね。
町山さんのブログから引用すると、「「マクスト・アウト」とは「貸付限度額の上限まで借りること」。いわゆる「天井張り付き」「借金で首が回らない」状態のこと、とのこと。
サブ・プライムローン崩壊直前に公開されたというこの映画、
えぇーーーーーーーアメリカって国、すんげーーーーー!!!!
以下、町山さんのブログから。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090510
2000年からアメリカでは収入のない学生や主婦でも簡単にクレジットカードが作れるようになった。
また、収入のある中産階級や、家族や親戚に資産のある者は、簡単に自己破産できない法律ができてしまった。
さらに、クレジットカード会社は支払の遅れた者に対して30パーセント以上の金利を「自動的」に引き上げるようになった。
それは、クレジットカード会社から最も多くの選挙資金を得たブッシュ大統領と、上下院の多数派を支配する共和党が、銀行やカード会社の求める法案を次々と通したからだった。
(中略)
この映画では、実際に「貸しまくり」の罠にハマった人々を追跡取材しているが、最後に描かれる彼らの運命は壮絶でショッキングだ。

本当にその運命はショッキングで壮絶です。しかもその後、驚愕のサブプライムローン・ショックが待っていただなんて・・・! アメリカ涙目。しかも国家の借金が1000兆円ってー!!! アメリカ国債は中国、日本の順で大量に購入しているようなのですが、えぇーと、中国ナメたら怖いよー、と私は思うのだけれども。
でも最近の日本でも、クレジットカードの審査は甘々じゃありません? アメリカが踏む轍の全てを日本が踏むことはないと思うのですが、なんか怖いなー。
あわせて読んでみたいような気もする、副島さんの『日米「振り込め詐欺」大恐慌 私たちの年金・保険は3分の1に削られる』。ソエジマさんも書店で平積みになるようになったのじゃね、うむうむ。
国民年金は障害者になったときのための掛け捨て保険だと割り切ってはいるのですが・・・いったいどうなることやら。

とかいってたら昨日のJMMから。

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 ■ 『from 911/USAレポート』第408回
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「金融危機と心理戦」
 5月に入ってアメリカ経済をめぐる指標には少しずつ改善の兆しが見えてきていますが、実は3月には個人消費が一旦冷え込むという事態があり、これはクレジットカードに関わる不良債権を銀行が一気に処理に走ったことの影響が無視できないようです。大ざっぱに言えば、昨年秋に明るみに出た「サブプライム破綻」が第一波、そしてリーマンショック以降も不動産ローン破綻が止まらない中での「金融安定化」への綱引きが第二波とすれば、この今回の不況で支払い能力を失った消費者によるクレジットカード債権の不良化というのが危機の第三波となる可能性がありました。

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