いろいろー


「坊や、いくわよ」「はい、ママン」
今日の日経ビジネスオンラインから、読む読む本リスト
大量失業者を出した廃藩置県
セーフティーネットなしの「えらいことでした」

【書物漂流 / 松島 駿二郎 】
金融危機に次ぐ不況の影響は、雇用者を容赦なく襲っている。“派遣切り”、内定取り消し、ワークシェアリング、そして解雇――。労働者が置かれる立場は厳しく、不透明だ。日本にはかつて、失業者を大量に生み出した時代があった。140年前のことである。
幕末史』半藤一利著 新潮社 1800円(税別)
昭和史』全2巻で評判を取った著者の幕末版。
幕末史はまさに星の数ほど刊行されてきた。いずれの幕末史も、薩長官軍の側から綴ったもので、薩長以外はすべて賊軍という偏見甚だしいものが多い。薩長以外の視点で明治維新を眺めるとどのように見えるのか。例によって読みやすい講談調というか、寺子屋調で複雑怪奇な幕末の人間模様を講釈する。
 まともに読んだら頭が痛くなること必定の漢語交じりの重要文献が多用引用されるが、講談調の訳がついているので、500ページ近い大部の書もあっという間に読み進むことができた。

読む読むー。浅田次郎の幕末もので、やっぱり薩長じゃない立場から書かれていた『五郎治殿御始末』では、職を失い誇りを失った武士が、土地があるものはその土地に戻り農業をはじめ、それもないものは人力車を引く仕事につくというのがありました。お給料が扶持米の時代ですよ、お米だけでどうにかせぇよって時代ですよ。そのお米も、『ごめん、今年からないからっ、だって廃藩置県しちゃったしっ、あ、ごめん、勤め先ももう無くなっちゃったんだよ。わるいねぇー。これがご一新だからさぁしょうがないじゃん☆」てなことになったわけですから。
食べるものと住むところ、確保している人はこれからは強いのかもね。
衣はユニクロとしまむらがあればいいんです、みたいな。
あとは子どもをどう育てるか・・なんですけど、どうしたものかねぇ(あ、まだいないんですけど)。ロードサイドにツタヤやイオンやしまむらやガストやジョナサンが並んでいるような中途半端な田舎に住むのではなく、もっともっと山奥にこもって熱意有る分校の教師なんかとめぐり合って純粋培養させちゃいつつ、定期的に東京につれてきて「都会恐るるに足らず!」と教えるのがいいのかなー、なんて思ってます。

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