ニシノユキヒコの恋と冒険

ヒグマ更新。
ニシノユキヒコの恋と冒険
ニシノユキヒコの恋と冒険 川上 弘美
人は生きている間にいくつの恋を経験するのでしょうね。こういう男とだったら、好きでなくてもうっかりセックスしちゃうんだろうなー。
川上広美さんはちゃんと「セックス」って書くから好きです。
ごまかしがない感じがいい。
山本一力さんが男性のキツリツしたIN部のことを「こわばり」と表現してらしたけど、むーん、・・・まぁ布の上から触ったら確かにそうだけど、現物を表現するにはあともう一押しがほしいところ。しかし、作家さんが、IN部を新しい言葉で表現しようと苦悩しながら模索してる感じが伝わってきてその四文字がすごくいとおしくなりました(こわばりがいとおしいんじゃなくて、山本一力さんがよ!)。
全然関係ないけど、この本を読んでいる間、「どうして私、あの人とあんなに仲良かったんだろう」「どうしてあのとき、あんなにプンプン怒ったんだろう、いま思えばたいしたことじゃなかったのに」というような過去の数々のことを考えていました。疎遠になったことでさっぱりしたこともあれば、芯から寂しく感じることもある。寂しく感じながらも、深く反省している。
でもそういうものも含めて「縁」というのなら、自分の努力で気持ちよく長続きさせることもできるということだから、その努力は惜しむべきじゃないのよね、仲良くしたい人とはね。
居心地のよい人間関係だけで世の中をわたっていけれりゃそれに越したことはないかもしれないですが、そればっかりじゃぁ成熟した人間にはなれないような気もする、払いたくもない税金を払うようなものに似てるかも。

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