テロリストにも人権を!/映画「エクスペンダブルズ2」

 
シルベスター・スタローンが新旧アクションスターたちをかき集めて作った、弾薬と火薬をたっぷり使った、血と肉片飛び散るアクション映画「エクスペンダブルズ2」を見てきたよ。シネコンに行ったら、ちょうどよい時間で始まる映画がそれだったのだよ。
シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートァ、テリー・クルーズ、リアム・ヘムズワース(マイティ・ソーの弟だね☆)で構成されたチーム・エクスペンダブルズ。リアムさんとシルベスターさん以外は、ほとんどの方が格闘家かスポーツ選手で、人をこきゃっとさせちゃう技術を持ちながら、ハリウッド映画に出られるレベルの演技力をあわせもってる方々ばかり。えぇー世界って広い。ドルフ・ラングレンさんIPS細胞の山中さんじゃないほうにちょっと似てる。
CIAに属する謎の男、ブルース・ウィリスが「俺の部下のマギーをつけるから、ちょっとアルバニアに行って任務を達成してこい」とむちゃぶりを。チームリーダーのスタローンはいやいやながらも、マギーちゃんと顔合わせすることに。雰囲気漂う夜の街角にやってくる1台のスポーツバイク、ヘルメットを取りふぁさっと髪が流れる(うわぁぁん、なにこの典型的な演出!)、そして初めて顔を表すマギー・・・、なんだけど、えっと、えっと、彼の国に他にも美人ってたくさんいるよね・・・、とちょっと問いただしたくなる感じのルックスのお方。しかも、このマギー・チャンちゃん、いつもおんなじ顔の演技なの。キムタクと同じくらい、演技の幅がないのっ!!!!

「なにか深い考えをしているとき」のマギーちゃんのお顔、だいたいこの角度でこういうお顔でした。
そして「あのセクシーな中国人美女に、俺を振り向かせてみるぜ」とドルフ・ラングレンさんがいうのだけど、いえいえいえいえいえいえいえいえいえ、そういう想いがムラムラと立ち上がるタイプってわけじゃないように思うんだけど、思うんだけどーっ!!!! 吹き替え版では栗山千明さんが担当されているようです。ていうか、栗山千明が演じればよかったんじゃないの?
そんな映画なのですが、マイティ・ソーの弟が鮮やかな死亡フラグをまき散らしたあと、やっぱりジャン・クロード・ヴァンダム氏に殺されてしまい、「命を失った若者のために、テロリストどもを殲滅するぞ!!!」と立ち上がれスタローン、見つけたぜ、敵のアジト! 撃ち殺せ、全員!!! と、バンスカ殺しまくるのですが、えっと、あなた方が肉片飛び散らせながら殺してる相手方も、殺されたリアムちゃんと同世代では・・・とポンポンと肩を叩いてお声をかけたくなるくらいの殺しっぷり。あぁ、ひどい。テロリストには人権がないのかしら、ないわよねぇ、だってテロリストだものねぇ。
という映画でした。銀幕からしばらく遠ざかっていたアーノルド・シュワルツェネッガーは何度も「I’ll be back」というセリフを口にし、漫画「ピューッと吹くジャガー」でしか存在を知らなかったチャック・ノリスが動いているところを初めて見たり。もうちょっと、「あははは、うふふふ」な要素がある楽しい映画かと思ってましたが、あれだね、スタローンは真面目すぎるんだね、きっと。
そんな映画ではありましたが、ある種の人々にはうっとりするような作品なんでしょうね。

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