この人が私を裏切るはずがない/映画「スライディング・ドア」「砂漠でサーモン・フィッシング」

スライディング・ドア [DVD]
ロゴに時代が!!! 1998年作品! Huluで。
舞台はロンドン。ひとつの地下鉄に乗れた場合、乗り損なった場合で運命が変わっていく物語を同時に扱っていくラブストーリー。主演はグィネス・パルトロー。PR会社に勤める彼女は、作家志望の男と同棲してるのですけれど、その男ときたら以前つきあってたアメリカ女とヨリを戻したりしてる。けしからん!グィネス・パルトローがいるというのにけしからん!グィネス・パルトローの出勤中に二人で暮らす部屋にその女を呼び寄せ、二人で眠るベッドで昼間っから破廉恥なことをしてる、そんなところにたまたま早く帰宅してきて地下鉄に乗れてしまったグィネス・パルトローがい合わせちゃう。乗れなかったパターンでは、その女はうまく逃げおおせたものの、証拠を残していってしまう。まぁ遅かれ早かれ浮気発覚物語ですよね。その小説家志望の男がハンサムでもイケメンでも色男でも才気あふれるタイプでもない。「なんでこんなのにグィネスちゃんが!」とムキーっとなっちゃうくらい。
ガラケーの時代だし、みんながみんなPCや携帯電話を持ってるとわけでもないので、固定電話回線でもどかしく新しい恋と古い恋が進んでいく。あぁ固定電話! これがGPS付きのiPhoneだったら「いま、あなたどこに誰といるのか、ほんとに浮気してないのか、そこで写真撮って私に送りなさいよ!」などとできちゃうのに、牧歌的なアリバイ工作も微笑ましい固定電話の時代の恋。そしてあれか、この作品は1999年公開の「ノッティングヒルの恋人」の前哨戦・ロンドンラブストーリー作品だったのか! ロンドンっこは本にまつわる男に甘いのか? どうなのか!?

砂漠でサーモン・フィッシング [DVD]
ゆるふわジャケットに時代が! 2011年作品、原題は「Salmon Fishing in the Yemen」。脚本は「スラムドッグ・ミリオネア」のサイモン・ビューフォイ!  Huluで。
ユアン・マクレガー演じる水産学者のもとに、投資コンサルタント会社から政府経由で「イエメンで鮭釣りをしたいという富豪がいるんだけど手助けしてもらえないか」とオーダーが。エミリー・ブラント演じる投資コンサルタントの女性は、才気煥発で性格もよい美人ちゃん。荒唐無稽だったと思われるプロジェクトも、富豪シャリフの理想と熱意とうなりまくる資産でなんとか実現しそうになるのだが・・・。

あっ、そうそう、このエミリー・ブラントさん、オール・ユー・ニード・イズ・キルで「戦場のビッチ」を演じてますね。軍服以外の洋服も大変よく似合います。

みんなが変わり者と呼んでいる水産学者のユアン・マクレガーのパートナーはバリキャリ志向のキャリアガール、二人で住宅ローンを払っているけど奥さんはキャリア優先の毎日、コンサルガールは恋愛開始3週間目の軍人の恋人がいるけれどアフガニスタンに連れてかれていってしまう、そして戦闘が悪化し彼氏ったら行方不明になってしまう! 政府広報官の女性は常時通話しっぱなしの携帯電話を片手に3人の子どもたちを育てつつキャリアも家庭も驀進中! おぉ、これがいまのロンドン女子・・・みなさんようけ働きよる。
プロジェクトを進めるうちに、ユアンちゃんとエミリーさんはお互いを信頼し合い、よいパートナーとして関係を築いていきますが、そうは問屋がいろいろを卸さない! ユアンちゃんは今のパートナーと別れることを選ぶんだが、しかし、ひょっこりその軍人彼氏が戻ってきてのぅ、それでもユアンは今のパートナーと別れることを選ぶんじゃよ。

んでね、この2つの作品は愛されていると思っている人の傲慢さを描いた話なんですねぇ。えぇ、全然そういう話じゃないんだけど、私にはその点が目につきましたねぇ。ユアン・マクレガーが「仕事を辞めてきた」とパートナー女史に伝えるけど、彼女の第一声は「ばかじゃないの!年金はどうなるの?住宅ローンは?」というもの。おぉー、気持ちはわかるが、パートナーとして他に伝えるべき言葉があったじゃろうて。パートナー女子は「この人が私を裏切るはずなんてない!」とずっと思い込んでる、伴侶と選びあった仲だもの、ローンを払い終わるまでは一緒に伴走していくわよ、と信じきっている。出張が急に入ればありあわせの具材でサンドイッチを作り「これ食べてね(そして出張前にサンドイッチを作ってく私の女子力をありがたく思ってね)」と『愛してる』というアリバイも作ってく。「スライディング・ドア」はただ単に勘違い男の傲慢さが目につくけど、キャリアも人生も住宅(ローン)もすべて手に入れた!、完璧なる我が人生! しかし、気がついたら男のココロは離れてた。まぁよくある話よねぇ。まぁよくある話なんだけど、働き者の女たちはこういうのもひらりひらりと乗り越えていくんでしょうねぇ。

孤独な夜のココア (新潮文庫)
田辺聖子の「孤独な夜のココア」にも同じような短編がありましたで。出張続きの出版社の優秀な編集ガール、様々な「愛してる」のアリバイ作って結婚生活をうまくジャグリングしてるつもりだったけど、気がついたら夫の気持ちがすっかり離れていっていたというお話。しっごとばっかりでもかっらだばっかりでもだめよね、ってなもんですわー。

その他週末読んだ漫画。

親が倒れた! 桜井さんちの場合

親を、どうする? (コンペイトウ書房)

親を、どうする? 介護の心編

身につまされました。遠方の親御さんが気になる方はぜひー。

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