教科書の中に会いに 奈良国立博物館「正倉院展」


小雨降る奈良まで正倉院展を見にいってきましたよ。今回は、18年ぶりに『瑠璃坏』が出るというではありませんか! 小学校の教科書でも、中学校の教科書でも、高校の教科書でも必ず登場するコバルトブルーのあのガラスの器です。それは小躍りして行っておかないと!!! 
会期最終日前日の昨日は大変な混雑でしたが、それでも夏の終わりに見たフェルメールと比べたら、ちょろいちょろい、ちょろいもんですよ。近鉄奈良駅に到着したのが10時5分、国立博物館の入館待ちの行列に並び始めたのが10時20分、「入館まで約60分ですー」という列に35分並んで入館、早速展示を見ようとしたら学芸員さんによる出陳物のご紹介レクチャーが講堂で11時ちょうどから行われるというのでさらりと潜り込み、予習をみっちりと。レクチャー終了後、まずは「瑠璃坏」をじっくりと鑑賞する列に並ぶ。「30分かかりますー」とのことでしたが実際は15分くらい。ほほほ、真夏のフェルメールに比べたら、ほんっとちょろいちょろい(見終わって出てきたら「45分かかりますー」に延伸してたけど)。
ガラスの陳列台にちょこんと置かれた瑠璃の坏に出会えたときは、「やっと会えたねー!」という声が自然に出てきちゃったくらい。シリアのあたりで作られて、えっこらしょっとシルクロードを旅してやってきて、中国か朝鮮半島で銀の脚をつけられ、どんぶらこっこと日本海越えてやってきたわけですよ。深い青は思っていたよりもはるかに濃く、こんな美しいものが1300年の時を超え、こんな完璧な姿で存在していることにココロが打たれた。次に会えるのは何年後かわからないけれど(もう二度と会えないかもしれないけれど)、次のご開陳までよい日本でありますように、と願わずにいられなかった。
その他、密陀彩絵箱、螺鈿紫檀琵琶、紫檀金銀絵書几、磁瓶(二彩瓶)、赤地鴛鴦唐草紋様錦大幡脚端飾、銀平脱八稜形鏡箱、木画紫檀双六局、金銅八曲長杯、銅香炉などが目玉出陳されておりました。すばらしいー。全64点、どれもしっかり見られるとても見やすい展示でしたよ。
その後、興福寺仮金堂→国宝館(展示と通路、照明がリニューアルされてて、平成の国宝館に様変わりしてた。阿修羅さんはいまここに)、大通りを来たバスにうっかり乗って平城宮跡まで足を伸ばし雨に打たれ、当初は宇治平等院の襖絵を山口晃さんが奉納したというのでそれも見にいくつもりだったのだけど諸般の事情で断念し、京都駅伊勢丹で開催中の山口晃さんの個展を見て帰ってきました。よい日曜日となりました。そしていま、栗の入った八つ橋を食べてるところです。
読売新聞の正倉院展サイト、充実してます。
http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/
山口晃の平等院襖絵はこれを見に行く予定だったのじゃ。
ま、また見る機会はあると思うけれども。
http://www.byodoin.or.jp/news/news121103.html

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