コロッケを俵の形に一茶の忌

昨日は句会でした。
コロッケを俵の形に一茶の忌
一升瓶どすんと抱えかわごろも
燗ぬるく鹿も鳴くなり興福寺
青の傘桜紅葉の奈良にをり
短日の羽釜の湯気の白さかな
紙漉きの青年の息白く出て


冬ざるるマダムの子猫手懐けて
マダムの家の子猫の縞子ちゃんは、わんにゃんレスキューセンターからやってきた子。たいそうな野生児ちゃんで、ベランダにやってくる雀を「はうっ!」と捕まえ、「おらよ、今月の家賃だぜ」とマダムのベッドまで運んできて、それ以外の時間帯は、猫ちゃんが出せる限りの一番高さの鳴き声を鈴のようにふるわせて「ねぇーねぇー、おとうさまー、縞子眠いのー、とっても眠いのー、なでてくれないと眠れないのぉー」と甘えるのが仕事という、スキルの必要な特殊任務についているおじょうちゃんです。ウカ様も目が大きいと思ってますが、縞子ちゃんの眼力にはちょっとかないません。かわいいなぁ。

冬の夜マダムの指輪試しをり
毎日つけてる指輪がとても好きなんですけど、そろそろ大きいのを買おうかな、どうかな、と考えていたところ、隣に座ったマダムの指輪がキランと目に入り、試させせてもらう。うーん、やっぱりまだ早いかな、どうかな、いや、人生は長いようで短いし、気分がアガるものを持つことは悪くないし。この流れで、家主のマダムに「今度、香港でちょっといいリング買おうかと思ってるんですが」と相談したら、「馬鹿ねぇ、邱永漢先生が『宝石は日本で買うのが一番安全だよ』っておっしゃってたわよー、香港のなんて信用できないって」とのこと。えー、邱先生がそうおっしゃるのであればそうなのかなー。あらやだ、香港に行く理由がなくなっちゃったわねぇ。
資産価値があるようなヤツがほしいわけじゃないんだけど、なんていうの、ほら、外国で戦乱に巻き込まれて日本行きの飛行機が全部止まっちゃって、命からがら波止場にたどり着いて、日本の商社の船をなんとか見つけて、「お願い、このダイヤでこの子だけでも日本に返してあげて」という局面で使えるようなクラスのってわけじゃなくて。だいたい子供いないし、私、残念ながら、えぇ。

6 COMMENTS

いち

「ウカ、ウカだけはタイの厨子王丸のところへ!」
「いやよ、あたいあんなヤツのところへ行かない!」
…そんなやりとりを想像しました。

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ふなき

マ、マダム、それはちょっと、あまりな言い方ですよぅ・・・。確かに、屋台や市場で売られている宝石や、街場の小さなお店であれば、信用的にちょっと(かなり)アレだな、てなものもありますが(特にヒスイなんかはニセモノ多し)、きちんとしたブランド(ティファニーやらブルガリやら)の香港旗艦店なら、そうそう信用できないものは売らないです。ブランドの信用、そのマーケットに来る顧客の質を考えても、香港はラクジュアリーブランドにとって重点マーケットです。邱さん発言がいつのものかわかりませんが、一からげに「香港なんて・・・」とは、それは色眼鏡じゃないかと、ううう・・・。
いや、私がジタバタするべきことじゃないんですが(泣)。
閑話休題
「これでウカちゃんだけでも助けてあげて…」「え、このお兄ちゃんがアタイを助けてくれるの?うふふ、ごろ~ん、ザリザリ」という図を想像しましたことよ。

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スガ

ふなきさん、多分、そういう状況もすべてひっくるめて「ハイブランドのものが欲しいんじゃなかったら日本で十分」っていう意味じゃないかしらねー。
そんなうかちゃまは、今日も窓際族のいねむり部長です。よいご身分です。

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ふなき

奥様!!表参道に香港の老舗ジュエリーショップが開店してましたわ!!日本人オーナーでかなり前から香港の駐在マダム御用達だったようです。
お手ごろなカラーストーンからどどーんとダイヤまであるみたい。デザインがちょっと変わってて面白いかも。
ご参考までに!!
http://www.tokuyu.com/collection/diamond.html

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