太平洋戦争末期の宝くじ「勝札」


今、美濃にきてます。美濃といえば美濃和紙。その美濃和紙メーカーさんの社長さんのご自宅から「こんなんでましたけど」とある紙の束を見せてもらいました。
1945年7月に戦費調達のために発行された「勝札」。日本勧業銀行発行、第一勧銀を経て今はみずほ銀行ですね。一等あたりくじの当選金は十万円で一本。これが、日本の公的機関(?といっていいのか?)発行する現在の宝くじの第一号らしいです。「太平洋戦争 戦費 調達 くじ」でぐぐるといろいろでてきます。裏面には、当選番号発表5日後から換金可能、一年で有効期限終了といった但し書きがあります。
あと一ヶ月で戦争が終わるというときに、最後のあがきとして発行されたこの宝くじ。こんな時代のこんなタイミングに世に出た宝くじなのに、保存状態がよかったということもあるでしょうが、和紙はいまだにピンピンで、印刷もすごくきれいでデザインも素晴らしい。日本の紙と印刷技術ってもしかして私たちが理解しているよりはるかにすごいんじゃないだろうか、と思ったりした。印刷・デザインまわりのおともだちに今度お見せしますね。いずれにしろ、いろいろと考えさせられる一枚で、うっかり歴史の証人に出会ってしまった気分です。
日本のお札って芸術品だなーとおもうのですよ。外国のお札ってなんであんなにくちゃくちゃでしわしわのよれよれなんだろうといつも現地でおもう。きれいなお札なら大切にするよね、だからお金もだいじに使うよね、ってのはあると思う。ここらへんが日本人を貯蓄体質にしたんだろうなー、「こんなにキレイなんだもん、だいじにとっておきたいじゃん!」というような。
カーリング女子、優勝候補カナダを相手に善戦しましたなー。
かわいこちゃんが多いし。

2 COMMENTS

カサ

現物みしてーー!
お札でその国の製紙・印刷技術の最高水準がわかりますよね。
先日壱万円札をルーペでまじまじ見ましたけどもね。
今のお札、背景の地模様なんかはCGなんじゃないかな。イラレとかで。
人物部分はやっぱり今でも手彫りなんだろうか。

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スガ

えっ、人物ってまだ手彫りなんだ!!
今度、現物見せるだよー。
紙幣の紙の一部は、岐阜の美濃和紙メーカーさんだそうですー。和紙すげえ!

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