山形のかみのやま温泉行ってきた／温泉旅館七番勝負！の巻

週末は実家に親の様子を見に行こうと思ってて、友達からのお誘いも断っていたら「あら、おかーさん、その日はおねえちゃん家に行ってるわよ」とのこと、「ぎゃふん、週末が宙に浮いたぜよ、これは仕事しろという神の啓示かしらん」と腕を組んでたら、別の友人から温泉行きを誘われ流されるままどんぶらこっこ・山形県上山市のかみのやま温泉へ行ってきました。山形牛攻めにもあったりしまして、いやーん、大変楽しゅうございました。

かみのやま温泉は駅から一番離れた山付きの「葉山」、駅近くの「新湯」、歴史のある「湯町」のみっつのエリアにわかれています。「新湯」界隈は上山城・武家屋敷も近く、沢庵和尚が蟄居した春雨庵もお散歩エリアの観光の中心地、今回の宿泊はこの新湯エリアのホテルにし、そこを拠点に宿泊旅館も含め、合計８箇所回りました。
泉質がすべて違う乳頭温泉郷などならいざしらず、透明で匂いがなく、肌がつるつるになるやわらかいまったく同じ泉質なのに、貪欲にも行けるだけ行ってみるというアホアホ立ち寄り入浴行脚の旅・・・。次に旅ゆく人へのガイドになりましたらと思いまして以下へ記載します。

月岡ホテル　新湯の中心にあるでっかいホテル。「ザ・大浴場～～！！　ビバ・大浴場～～！」といった感じの大きな大きな大浴場。地上一階に位置した露天風呂は高い囲いでしっかり囲われていて、敷地内のお庭をちらっと見られる程度ですが、豊かなお湯をおもいっきり満喫できるお風呂でした。楽しい！　客室数101。

材木栄屋　新湯。こぢんまりした旅館ですが、お庭に面した総檜の半露天風呂は最高！！！　大人５人くらい入れる大きな檜風呂で、それを昼間っから堪能できる幸せ！客室数22。

有馬館　新湯。スーパー銭湯のような工夫を凝らした地下の大浴場と建物７階（だったかな？）屋上に位置する露天風呂、うひゃっほぅ！　立ち寄り入浴でも両方のお湯が楽しめるおおらかなサービスの旅館でした。客室数35。

ニュー村尾浪漫館　新湯。上山城のすぐ下。建物の三階にある露天風呂付の大浴場。そうここの主役は巨大な露天風呂、えっとお風呂っていうのかちら、このサイズ・・・という大きさの露天風呂。女性風呂は囲われてはおりますが、景色の抜け感は最高で満月見ながら「こりゃえぇわい」と極楽極楽。家族連れのお客様と多く出会いました。大温泉です。うひゃひゃ。豪快露天風呂として記憶に残りそう。客室数78。

葉山館　葉山。次に泊まるならここにするーここに連泊するー、司馬遼太郎とか三浦綾子の長編持ってきて泊まりこんで読み耽りたいーと風呂あがりにジタバタしたしゅてき旅館！　シャレオツソファーがたっぷり整ったライブラリ室で、宿泊客でもないので缶ビールをぷはー・読書なんかもさせてもらう。建物は新しく、造作も凝っていて、道後温泉の大和屋別荘みたいーみたいー。お風呂も新しくよかったです。客室数32。

はたごの心　橋本屋　葉山。客室数16のこぢんまりとした旅館です。好みもございますが、お風呂ベストワンをつけるならここかなー。単に居合わせたとき「たまたま貸し切りになり」「淡雪があわあわと降ってきて」「青空は澄んで美しく」「上山市の景色が見え」「つぐみなんかも飛んできて」という絶好のタイミングだったからかもしれません。アメニティグッズもよく整ってました。

彩花亭 時代屋　葉山。シックな長い廊下を歩いていった先にお風呂がございます。情緒ある静かな建物で、おしのび旅行とかするといいんじゃないかなっ、ハフハフ！　半露天風呂付き客室もあるよ！　ハフハフ！　葉山神社の麓というよい位置です。客室数18。

かみのやま温泉手前の米沢は雪深い様子でしたが、そこから新幹線で25分ほどのかみのやま温泉は積もった雪が若干残っているものの、道路は乾いており、拍子抜けするほど明るい春の町でした。湯量も豊かで、どこの大浴場も清潔で気持ち良かったです。武家屋敷もよく残っており、山形の人は豊かな暮らしをしてるんじゃろうなーと強く感じました。

かみのやま温泉近くの高畠というところでとれたワインも飲んでみましたが、ぶどうの香りがとても強く華やかで甘い味。どうして日本のワインはこんなに甘いんだろうかとしばし考えたら、あぁそうか、果物それ自体の糖度が高いからか、と思い至る。おみやげに江戸時代末期の石高一覧表日本地図なんぞを買ってくる。ほへー、松本城は十万石だったのかーなどと地図広げながら帰ってきましたとさ☆

葉山神社から。