姉の車で長野市を起点に一日200kmずつ走った旅の記録。私の曖昧だった長野県北部の県境の様子がクリアになった旅。
長野起点・戸隠からなぜか上越市立水族博物館まで行く往復200km
10:45 戸隠までそばを食べに。さすが戸隠、そばの地獄谷! キャンプ客の多さに驚く。そうかー、車を持っていたらこういう人生の過ごし方もあるのかと感心する。
12:30 黒姫高原、JAFカードを出したら「うふふ」という割引料金に。花畑美しいスキー場でリフトに乗る。当時の気温は28度、木陰でうとうとしちゃうくらい涼しい。
13:00 信濃町道の駅「道の駅しなの」に。一茶の大きな句碑がある。これは北越街道というものなのでしょうか? 河井継之助が通った道なのでしょうかどうでしょうか。我々はその真実を探るために北へと進んだのでした。
14:00 信濃町と新潟の県境の苗名滝へ。この観光地の運用は新潟県妙高市。駐車場から15分ほど歩くとそれはそれは迫力満点の滝が。一茶も「瀧けぶり側で見てさえ花の雲」と詠んでいます。まったく整備もされていないであろう時代にここまで歩いてきたのか。俳人の根性たるや。整備されたコース以外にもアスレチックな道が用意されていて、こちらを進むとより近くで滝を見ることが出来ます。
15:00 赤倉温泉 赤倉観光ホテル。いやん! 憧れのリノベ大成功物件・赤倉観光ホテル!! 日帰り温泉はやっていないけど、ひとまずカフェに。バロークスのスパークリングワインなんかを出してくれて、結構ツボをついてきてくれます(カフェ価格は1000円、百貨店の地下で500円、アマゾンで350円)。あぁすばらしい眺めのゆったりしたテラス席、ごらんあれがナウマンゾウの野尻湖ですよ。このホテルには一度訪れてみたかったのだけど交通アクセスがなかなか難しく諦めかけていたところ。これで満足した。泊まったも同然なくらいに満足した。
16:20 ここで一時間以上のんびりと過ごす。そして姉がいう、「なんか時間余っちゃったね、海行くか」と。え、海、これから!? 赤倉出発。
17:30 上越市の上越市立水族博物館 うみがたり着。大人1700円。なんなのこのおしゃれ水族館!! 隈研吾? 隈研吾の仕業?! こじんまりしているけど展示充実の海のすぐそばの水族館。夏休み中は延長営業しているみたいで(要公式サイト確認)イルカのサンセットショーもやってくれました。イルカショーを見たあとは、沈む夕日をみんなで見送り、その後館内をじっくり探検。盆休みの最中というのに営業終了時間間近の館内は静かで印象的。おしゃれ水族館のトンチの効いた展示に大満足。うまそうなイカや穴子の展示を見ていたらお腹が鳴り始め、19:10 に水族館を出る。
19:30 長野県民ならおなじみの、回ってるんだけどやたらにネタがよく、算数がちょっと苦手なお鮨屋さん「きときと寿し」上越店へ。ここでたらふく食べる。
20:30 上越市出発
21:30 長野駅着。ねえちゃんの名前をイニシャルDに変えていただきたい。
長野起点・小布施からなぜか草津温泉まで行っちゃった往復200km
09:15 小布施、9時から営業している甘味処で栗関連の甘いものを食べてから、10時過ぎに現地出発。
10:50 高山村の八滝展望台へ。高山村というのが長野県にあることを、わたくしはこのとき初めて知りました。寂れかけたポケジムがありました。攻略しました。フシギバナを置いてきました。数日帰ってきませんでした。あぁさびれジムよ!
11:05 高山村の雷滝へ。ここは滝の裏側に入り込むことができる滝。こんな悪路をよく整備してくださったものですじゃと感謝しながら観光。上の写真はココで撮影したもの。
11:45 山田牧場通過
12:25 長野県と群馬県の県境渋峠へ。「白根山見に行こうぜ」とここを通過したのが運の尽き。白根山は火山活動中で駐車も停車も回転もできず、草津温泉まで行くはめに。
13:05 草津温泉着、駐車場満車、大陸からのお客様でぎっちぎち、こんなに混雑しているとは!!
13:30 天狗岩スキー場でランチ
14:20 渋峠着。渋峠ロマンスリフトに乗る、片道15分、往復乗車料金1000円。山頂でカフェ。まったりするが、山ノ内町の地獄谷で猿を見るために急いで移動する。15:50 渋峠出発。
16:15 山ノ内町の地獄谷野猿公苑着。猿がいるあたりまで駐車場から少し早足で20分から25分歩く。閉園20分前に滑り込む。猿と戯れる。かわいい。でも温泉には入ってない、夏だもの。入園料800円。
17:30 地獄谷野猿公苑出発。温泉にでも入ってさっぱりして帰りますかーとか言ってたのに、車は山ノ内町竜王のスキー場へ。ソラテラスなどという山頂テラスへ行きたいとガーリーなことを姉がいう。ソラテラスとは朝と夕方に雲海が楽しめるという少し寂れ始めたスキー場を遊ばせておいてもしかたないからなにかに使おうとアイデアで始まった雲海テラス。スキー人気がなぜ下がっていったのか考えてみましたが、一般人にやらせるには難易度の高いスポーツだったんじゃないかと思うですよ。
「すっごく混んでると思うからやめようよ」「うぅぅぅ、行ってみたい」「姉ちゃんは山頂往復のロープウェイの混雑を知らないからそういうことをいうのです!」などとブツブツ言いながらも車はするりとソラテラス駐車場へ。山頂へ行くリフトに乗る、大人乗車券往復2500円。
18:30 山頂着。すっごい人! お盆期間とはいえなにこの混雑っ! ここも夏休みということで延長営業中、それに加えてペルセウス座流星群の極大で観光客倍増! 眺めはよかったけど人が多すぎて落ち着かなかった。まぁでも2500円の価値があるかというと、まぁその、なんというか、なんでもかんでも星野リゾートがやってることを真似すりゃぁいいってもんじゃあないですよという感じでゴニョゴニョ。世のお父さんたちのお財布は、夏休みの間にみるみる薄くなっていったんだろうなということが実感できました。
19:30 竜王町出発
20:30 しなの鉄道某駅着。姉ちゃんとはここで解散。私は上田駅から新幹線でるるる東京駅へ戻ったのでございました。
この一分の隙もないみっちっみちの旅程を時系列で振り返ってみると、あーこの密度の濃さってば私と姉ちゃんって姉妹なんだなと実感できた旅でもありました。海に山に魚に猿に、夏休みに行くべき場所に一度に全部行ったようなてんこ盛りの二日間でしたよ。