端正な長友と十二年後のアメリと／映画「ムード・インディゴ　うたかたの日々」

ボリス・ヴィアンの青春小説『うたかたの日々』が原作、監督はミシェル・ゴンドリー。『フランスの端正な長友』と私が呼んでるロマン・デュリスと、『アメリ』のオドレイ・トトゥが主演。青春映画なのにファンタジー映画なのに、演じているのがふたりとも三十代後半！　なんというか美大生の卒業制作みたいな映画だなーと思ってたら原作がそういうお話なのね、恥ずかしながらまだ読んだことがないですが。ロマン・デュリスは、淡いブルーのスーツに白の革靴でパリを闊歩するのですが、そういう小金持った好青年っぷりがとても似合う。「タイピスト！」でのビジネスマンっぷりも悪くなかったざんす。『アメリ』は見たことがないのですが、あの作品の大ヒットのおかげで日本にクレーム・ブリュレが流通するようになったと記憶してます、それはそれは素晴らしい功績だと思います。

映画は、上映中に途中で５人くらいが退席していったけど、個人的には退屈しなかった。「この話、どっかで読んだことあるなー」と思ってたら、岡崎京子の「うたかたの日々」を読んでいたことを思い出した。でも全然記憶がない。カスタマーレビューがすさまじいことになっているので、今度、読み返してみようと思う。

いまって、「読み返してみよう」と思う本のほとんどが手に入るので本を処分することもあまり躊躇しなくなってる。いま、この本↓を読んでみたいのだけど、マーケットプレイスでもえらい値段になっているのでちょっと手が出ない。とかいってると近所のブックオフで「ふぎゃっ！？」って値段で出てたりするんだけどね。