松たか子てふ女優あり夏の雨/映画「小さいおうち」

小さいおうち [DVD]

あらすじはギンレイホールのサイトから。
昭和初期、東京郊外の“小さいおうち”で起こった、ひそやかな恋愛事件。女中タキが封印した秘密が60年の歳月を超えて紐解かれる… 山田洋次監督が実際に見てきた昭和と平成の二つの時代を織り交ぜながら、初めて“家族の秘密”に迫る意欲作!

女中タキを「花子とアン」で花の妹かよを演じてる黒木華ちゃん、タキが仕える若い女主人・時子が松たか子、時子の旦那が片岡孝太郎、旦那の部下で時子が惹かれるようになる青年板倉正治を吉岡秀隆が。吉岡秀隆が、ですね、招集されるかされないかの瀬戸際の丙種の三十代直前の青年を演じてるのですが、それはまぁ脇においといて、と。

物語は昭和一桁年代から始まります。「ガハハ、支那事変もそろそろ終局、あの国は四億の人口がいるというじゃないか、我が社の商品もしっかり売り込めることができるぞ!」なんて話したり、「南京陥落ですとな!いよいよこの戦争も終わりに近づいたということだ」なんて言ってたりしてるうちに、「真珠湾の奇襲に成功したそうで、アメリカなんて生意気な国は叩き潰したほうがいいんですよ、ガハハハ」なんてぇ話題になったりする。どの時代も勇ましいことをいう中高年はいるもので、えぇ、まぁ火中の栗を拾えって言うんですか、そうですか、そういう時代になっちゃうんでしょうか、なんてタイミングで見るのもなにかのご縁なんでしょうか。歴史は繰り返さない、ただし韻を踏む、という言葉がありますが、そういう時代に居合わせているんでしょうか。

片岡孝太郎氏は、地方発信の映画「Beauty うつくしいもの」でも、戦中に生きる男を演じてましたが(ブレイク前の片岡愛之助さんも拝めます☆)、こういう時代の作品に再び参加することをどう感じてらしたことでしょう。

松たか子がいい・・・・松たか子以外、あの役を演じられる人はおらんことじゃろうて・・・。ちょい役の笹野高史と松金よね子、また、米倉斉加年・あき竹城・小林稔侍らを含めて、ベストキャストの映画でしたよ。飯田橋ギンレイホールで今週金曜4日まで。見逃した方はぜひ!!

Beauty うつくしいもの [DVD]

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