私小説てふもののあり柘榴の実/車谷長吉「鹽壺の匙」

塩壷の匙 (新潮文庫)

私小説だー!!! 私小説だー!!! 全き私小説だ!!! 
私小説ってこういう作品のことをいうのですねぇ。すごく勉強になりました。
農地解放で没落せざるを得なくなった関西の山奥の地主一家から漂ってくる因業な匂い! たまりません! 我が家は農地解放で借金が棒引きされた家系なので、逆の立場だね! 歴史に翻弄されてるなー。

これを読んで思ったんだけど、西村賢太さんに朝日新聞の人生相談をやらせてみたらどうかしら。きっと車谷長吉さんと同じくらい素晴らしく含蓄のある質問者のためにはならない応対をしてくれるに違いありませんわ。楽しみ! 新作も出てる、読もう。でもできたらエッセイじゃなくて小説が読みたいなー。

苦役列車 (新潮文庫)

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