兼高かおる「わたくしが旅から学んだこと」

わたくしが旅から学んだこと (小学館文庫)

兼高かおるさん、しょしょしょ・・昭和3年生まれ!!!!! 現在87歳!

わたくし、「兼高かおる 世界の旅」という番組を一度も見たことがなかったのですが、あれを見ていれば人生観変わったかもしれませんね。ヤマザキマリさんのエッセイで「兼高かおる 世界の旅で私の人生は決定づけられた!」と書いてらして、そんなものなのかーと思ったものです。私も子供の頃から見ておけばよかった。

此の本は、そんな兼高さんが2010年に出版されたエッセイです。この番組のお話が半分、あとは日本と、自分の人生と。頭の良い方なので、老いへの表現がリアルでぐっさりとくる。

それにしても、年齢とともに身体のあちこちが動かなくなってくるのですね。
指などは、脳が命令すればすぐに動くと思っていたら、そうはいかない。一拍の何分の一か動きが遅れます。最近、使い慣れたグラスと陶器をたて続けに落として割ってしまいました。
(中略)
頭も心も身体も、動かすところはまめに動かしておかないとダメ。
わたくしは家にいるときには、ポケットのあるエプロンをシて、そこに鉛筆と紙切れをいつも入れています。そして思いついたことはすぐにメモを取る。
偉そうに聞こえますが、実は次の瞬間に忘れてしまうからです。

そうかーそうなるんだねぇー。そう思ってご老人には優しく接していきたいものですじゃ。

日本の旅好きな女性の中でも屈指の旅履歴のある女性だと思いますが、兼高さんの旅グッズリストが生涯役に立ちそうなのでメモしておく。

・ウィンドブレーカー(わしもわしも。ポケット部分をくるりとひっくり返すとポーチになるヤツ。なにかあってもすぐ発見してもらえそうなド派手なピンク色。軽くて頑丈なNorthFace)
・英語と仏語の辞書(iPhoneで代替?)
・プラスチックバッグ(所謂スーパーのレジ袋、わしもわしも)
・アイマスク(持ったことない)
・世界史の本(あ、これはナイスアイデアかも。これはKindleで代替?)
・ゴム草履(かっちょいいコルク素材のを私も忍ばせているけど、もっと雑駁なゴム草履に鞍替えすることにした。濡れても平気だし)
・スケジュール帳(私は家計簿・・・、出費の記録は人生の記録!)
・地図(iPhoneで代替だねぇ)
・取材ノート(兼高さんならでは!)
・ゴムベルト(取材手帳や貴重品を挟み込むんですって!これなら失くさないし盗られないし、と。なるほど)
・懐中電灯(あー、あったほうがいいかも。でもこれもバッテリーがもつ限り、iPhoneで代替できるね)
・高価に見えないポケットの沢山あるバッグ(大陸からのお客様たちが日本で高そうなバッグを持って闊歩してるのは、もしかしたら本国ではおおっぴらに持ちにくいからなのかもしれないね、ビリっとナイフで裂かれたり、盗難にあったりして・・。しかし先日尋ねたシンガポールのシャネル率の高さといったら! そこらへんのフードコートでさえシャネルのチェーンショルダー祭りでしたわ)
・手袋(大切なモノを触ることがあったりするので。マナーですね)

しかし、iPhoneで代替できるものの多いことよ・・・

旅だけでなく、お金のつかいどころについてすっとわかりやすく教えてくれるよいご本でしたよ。澤地久枝や長谷川町子の旅本にも通じるような。そして兼高さんのゴムベルトはこんなんだった。ファッショナブルで綺麗な人だから、こんなところでも見た目と実用性を兼ねているものを選ぶのよね、見習いたい。

※昨日ようやくシーツを夏物に変えた。もう一週間早くてもよかったかもね。

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