映画「あかね空」

 
録画してあった山本一力原作・内野聖陽&中谷美紀主演の『あかね空』を見た。
深川で豆腐屋を営むヤング石橋蓮司とヤング岩下志麻が、永代橋の人混みの中で自分たちの子供を失ってしまう。それから20年後、深川の下町に京都からやってきた内野聖陽が「豆腐屋やらしてもらいます」とやってくる。彼にファースト・コンタクトした中谷美紀があれこれ世話を焼くうちに恋に落ちる。「なにぃ、京都の豆腐屋だぁ?」と石橋蓮司登場、商売敵の登場とはいえ、作りも味もまったく違う京都の豆腐が流通するか心配する、岩下志麻にいたってはは「あの青年にどうしても永代橋で生き別れになった息子の姿が重なってしまう。ていうか、息子なんじゃないかしら。息子だったらいいのにー」とうっとりした目で語られる。それを見た石橋蓮司の暗躍により、内野さんの豆腐がお寺さんに喜捨させてもらえることになり廃棄処分がなくなる。しばらくするとそのお寺が大口取引先となってくれ、内野豆腐店も軌道に乗り、中谷美紀ちゃんと祝言をあげることに。病に臥せった石橋蓮司の手を握りながら、「あの青年の祝言が始まったようですよ」と声を掛ける岩下志麻、しかしその瞬間、蓮司は死んでしまうのだった。ここまでが物語の第一部。
そして二十年経過して、3人の子宝に恵まれた内野夫妻、表通りに店を出すことがき商売繁盛、幸せな一家に傍からは見えるものの、甘やかした長男坊が賭場に入り浸るようになりとうとうヤクザの親分が単身内野家に乗り込んでくる。その親分さんとは、にゃんと、スキンヘッズで眉毛も剃り落とした内野聖陽! 一人二役! なんでや!? 
その後、中村梅雀の策略、数々の証文トリックといった事件がいろいろを経てハッピーエンドとなるわけですが、実は、石橋蓮司と岩下志麻の子供は、京豆腐の内野さんじゃなくて、ヤクザの親分の内野さんだったというわけ。ズコーっ。
うーん、この話、誰が主人公だったんだろう? 石橋蓮司? 豆腐屋の内野聖陽? ヤクザの内野聖陽? 細腕繁盛記の中谷美紀? 謎だなー。

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