川上弘美「猫を拾いに」

白い木綿の着物に「ええーい、三社祭やるってことはもう夏よ、夏ってことよ!」と絽の帯して、えっ、絽の帯っちゅうことは絽の帯揚げ、っちゅうことは絽の衿? ええーい、衿はいいや、衿はこのままで、という装いで夕方ビール飲みに。今日着ている着物を着た私を見て「死んだ人みたい!」と言った人もいまは鬼籍の人。人生って。きりっと冷えた白ワインが似合う日でした。

猫を拾いに
雑誌「クウネル」での連載作をまとめた短篇集。表題作の『猫を拾いに』は、超超超高齢化社会となった日本のお話で、なんとも貧しく寂しい空気が満ち満ちている。生産人口が減るとこういう社会が待っているのか。ラストの「信長、よーじや、阿闍梨餅」はこの短篇集のラストを飾るにふさわしいとんでもないオチで、声出して笑った。

あぁキリッと冷えた悪酔いしない白ワインを片手にゴロゴロしていたい。近所の冴えない花屋で白いバラを買い占めて、ふわふわの猫をお腹に載せてゴロゴロしていたい。そんな土曜日でございました。実際は、夕方飲んだお手頃ワインにより軽い頭痛をお見舞いされ、その後やる気が起きずiPadで弘兼憲史の漫画を読み続けたらその頭痛が悪化してしまうというなかなかヘビーな夜でございました。なにかのバチが当たったのかもしれません、うん、そんな気がしてきました。

今朝は近所の法外なセレクトショップで手洗い用の洗剤と、母親用にフタ付きマグを買ってきましたよ。早く渡したい。
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