神様はそういうものなり春近し

宮部みゆきの「孤宿の人」、その中に人の心について説いた一節があり、胸を打たれた。
主人公の「ほう」が、鬼と恐れられている加賀様に、みんなの大切な神社に雷が落ちてしまい神社は燃えてしまった、これからどうなってしまうのか怖い、という話をし、それを聞いた加賀様が逆に「ほう」に質問する。
「おまえも怖いか」
「はい、怖いです。加賀様、神社が焼けてしまったら、もうお守りにも効き目がなくなってしまうのでしょうか」
(中略)
「おまえにそのお守りを買い与えたのは誰だ。先に話していた琴江という娘か」
「いいえ、おあんさんです」
「では引手の娘の方だな」
「はい、わたくしを神社に連れて行って、買ってくれました」
「ならばそのお守りには立派に効き目がある。おまえを守るのは神ではなく、おまえを案じてくれたその娘だ。だから怖がることはない。よく覚えておきなさい」

つまりは、神様ってそういうものよね。あなたの神は、あなたの心配をしている人なのよね。
伊勢神宮の内宮で、参拝待ちの行列に圧倒された。いや、わたしもその中のひとりなんだけど。伊勢神宮は日本の神様の総本山だけど、ご正殿と人間たちを隔てるあの白い絹の布の向こう側におわす「かたじけなきもの」は、こうやって集まってきた人々をどう思っているのかしら。
昨日、仕事で行ったゑり華さんで、赤城神社のすばらしさについて熱く語ってきた。
昨年末、母親に一万円札を渡され、これで年末ジャンボ宝くじを買ってこいと頼まれた。「年金生活なんだから大事にしようよ」と私がいうと、「んもーお母さんの愉しみ奪うの?」と噛み付かれたので、銀座で渋々買うことに。そんで帰省前、引っ越して一番近い神社となった神楽坂の赤城神社に、一年新しい土地で無事平穏に(ほんとーに平穏すぎて・・・)過ごせたお礼をお伝えするついでに、「おねがいしますっ! 母親にちょっとだけ幸せを分けてください。この宝くじなんですっ!」と該当の宝くじ持参でお願いしてきた。
そして年明け、新聞で宝くじの当選番号をチェックしていたら、当たってました、一万円と900円分。
という話をですな、ゑり華のみなさんとしていましたら、「それは自分のことじゃないことをお願いしたからじゃないですかねー」と社長が。そうか、ふむぅ、つまりは神様ってそういう存在なのよね。

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