「あらっ、なんて素晴らしい装丁の本なのかしら! 猫離れした素敵な黒猫を飼ってる素敵なグラフィックデザイナーさんの仕事に違いないわ!」と思い購入しました。カサイさんの装丁でした、やはり!(嘘、知ってました)
能町みね子さんが平成14年から18年の間、神楽坂の横寺町あたり(だと思う)にある木造アパート「加寿子荘」に暮らしていた時期のあれこれをまとめたエッセイ集。私が引っ越してくる前の神楽坂ってこんなふうだったんだーと思いながらニマニマしながら読みました。
麻布十番だって、私が出る頃には「商いやめた人たちがちっちゃい土地売って、細いペンシル飲食店ビルになっちまって、街はざわざわしちゃって」という変化を遂げてしまっていたけど、神楽坂だって今の飲食街街道みたいになる前はもっともっと風情のあるよい街だったのよね。
先日、W嬢とアグネスホテルでお茶をしました。私はアグネスホテルのチョコレートケーキがとてもとても好きなのです。今年のバレンタインには表参道のアニホニャララというお店でチョコケーキを買い求めたもののびっくりするよな味のなさで1/4だけ食べてあとは捨ててしまい、リベンジ・オブ・ザ・チョコレートケーキよ、と鼻息鳴らしながらアグネスホテルのお菓子屋さんまで雪の中歩いたもんです、そのくらいおいしいのです。
アグネスホテルのロビー兼カフェは、ヨーロピアンスタイルのどっしりしたソファとガラスのテーブルがあるマダミーな空間です。そこでいただくイマイチなお味の珈琲とおいしいケーキ、とってもおいしいケーキ、ケーキ皿の下にはなぜかにアジアンテイストのこんな感じのティーマットが使われて、
もう一度言いますが、ピンクやクリーム色のほわほわとしたマダミーな雰囲気のヨーロピアンテイストの空間に、こんな感じのアジアンなティーマット・・・、テーブルクロスの専門店The Room Recipes さんの出番ですよ!!! この残念さも含めて神楽坂なのかしら、うふふ、と思ったりもしてます。
神楽坂よいとこ一度はおいでー。でも唯一の地元資本のホテルの珈琲がまずいのはどうにかしてほしい。あと謎のラブホテル「ゆたか」に行ったことがある人いたらどんな感じだったか教えてくらはい。