夏木立シンシア・ニクソンこんにちは/ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(原題『5 FLIGHTS UP』)

眺めのいい部屋売ります (小学館文庫)

「こんのゆるふわ邦題がぁぁ!」と思って映画館でぷぷぷとなったら、翻訳されたときすでにこのタイトルだったのか。そしてこのゆるふわポスター!
yti342 洋画映画チラシ「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります 」ダイアン・キートン

現地では老年夫婦のよき笑顔のポスターです。この老夫婦の飼い犬が大変な芸達者ちゃんでそれを見るだけでもホクホクできます。
ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 光沢プリント

ちなみに小説も現地ではこんな表紙。登場するワンちゃんも階段が苦手そうなダックスフンドになってますね。
Heroic Measures (Vintage Contemporaries)

つまりはこういうことです。これは相当残念だけど。

あらすじはギンレイホールのサイトから。
画家のアレックスと妻ルースは街を一望できるNYブルックリンの最上階の部屋で40年間連れ添ってきた。理想的な我が家だが唯一エレベーターが無く、愛する夫と愛犬のために住み慣れた部屋を売ることに… 熟年夫婦が直面したトラブルと新しい人生の旅立ちを見つける夫婦の機微を描いたチャーミングなハートフル・コメディ!

その住み慣れた部屋を売る代理人を、SEX AND THE CITY で赤毛の弁護士ミランダを演じていたシンシア・ニクソンが演じてます。役どころとしてはダイアン・キートン演じるルースの姪っ子のキャリア・ウーマン。スマホを手放さず、ニューヨークで戦うようにして働く女を演じさせたら、彼女によくはまりますな。お元気そうでなによりです。
セックス・アンド・ザ・シティ (字幕版)

老夫婦を演じてるモーガン・フリーマンもダイアン・キートンもどちらも年齢の割に若々しくて、そんな階段がないことくらい・・・と声を掛けたくなる感じではありましたが、ニューヨークのどまんなかにあるエレベータなしの4LDKの物件が一億円前後で売れるのかー、一億円で、一億円で(為替はざっくり1ドル100円換算で)! 階段物件とはいえこれはなかなかお買い得なのではなかろうか。赤城神社の裏にできた80平米もない3LDKの築数年の中古マンションが一億二千万で売られているというのに、ニューヨークの物価は云われているほどそんなに高くないのではなかろうか、あるいはやはり日本の不動産バブルがどうにかしちゃってることなのか、しかし賃金は大変に高いと聞く、一体どういうことなんじゃろうか、しかし10歳の若いとはいえない愛犬のCTスキャンが10万円で手術費用が百万円、やはり猫の保険に入っておくべきか、アクサ生命のペット保険で見積もると、プラン70で月額3000円でプラン50なら月額2000円、ぬぬぅこのくらいなら入っておいても痛くはない、しかしペットと人間の足腰問題は重要だ、これらを頭の片隅に入れつつも、これからこういう「不動産のお片付け問題」は日本でも起きるのではなかろうか、うちの近所の小さい森のような豪邸からおばあちゃまがいなくなってから荒れ放題なんだがこれからどうなるのだろう、日本の空き家問題は、下層老人はどうすれば・・・・などと、日本の未来をも心配することができちゃうハートウォーミングストーリーでした。ハートウォーミングストーリーですよ!! ほんとうですよ、だってダイアン・キートンとモーガン・フリーマンなんですもの!

カツオが磯野家を片づける日 後悔しない「親の家」片づけ入門 (SB新書)

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