根津美術館「やきものが好き、浮世絵も好き」


根津美術館の「やきものが好き、浮世絵も好き」展を湊屋はんと見てきましたよ。
会の概要はこちら。URLは移動しちゃうと思うけど。
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
ご覧の通りポスターには浮世絵の絵が大きくありますので、一緒に展示される焼き物もこの時代のものかしらと思いながら伺いましたら、やきものは、中国の戦国・唐・宋・明の時代、朝鮮の11-12世紀、15世紀、そして19世紀のものまで、幅広い年代をカバーする展示でございました。殷の時代の青銅器や仏像などもあり、アジアの長い歴史を感じられる奥行きの深い内容でした。
で、朝鮮の19世紀の青磁器が集められた展示室に足を運びますと、なんとなく、顔がほころんでくる。こう言っちゃ気の毒なんだけど、とにかく絵が下手。自然と苦笑いが生まれてくるよな絵心のなさ。素朴で愛らしい絵柄、と言えなくもないけど、いや、それはちょっと褒め過ぎかも。この時代、ラッキーシンボルがリスだったらしく、リスの絵柄のものがいくつかあったのだけど、リスに・・・見えなくもないけど、かわいらしくない。底意地悪いおっさんにしか見えない仙人(?)、神の見えざる力によってかろうじて岸辺に佇むことができている釣り人の絵、ユーモラスな顔になっちゃったどじょう?や鯉?、もしかして鯰? 器本体もなんとなく歪んでいて、いや、でも、これ美術品として美術館に残ってるものなんだし、歴史的価値はあるものなのよねぇ、と思いながら、なんだかニマニマしちゃいながら。
それを見たあと、浮世絵コーナーに足を運ぶと、ちょっっと圧倒される。この鮮やかな色使いの、ダイナミックな構図の、細かいところまで描き込まれた絵が、18世紀のもので、庶民のために作られて、庶民が存分に楽しんでいたとか、えぇ、もういったいどういう楽しい国なのかしら!! 富士山が世界遺産に指定されたことですし、展示されていた富嶽三十六景の浮世絵もそれはそれは鮮やかで!
東アジアのうつくしいものをきゅきゅっととりまとめた展示で、全体を見ると故宮博物院の内容を駆け足で楽しむことができるような展示です。双羊尊が超かわいいのよ。ご興味ある方はぜひー!
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/collection/detail.php?id=90074

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