ヒグマのことを話してたら三軒茶屋の保護猫カフェ「Cat’s Meow Books(キャッツ ミャウ ブックス)」の話題になり、ヒグマニア事業部の2人で行ってみることにした。google map を頼りに茶沢通りから世田谷線の線路に沿って「ここ、歩いてもいいんでしょうか?」と私有地か路地なのか判別つきかねる狭い道を歩いて約8分、静かな住宅地の中の明るいおうちがそのお店でした。
https://twitter.com/catsmeowbooks
コーヒー一杯300円、グラスビール300円から、水曜日にはエールビールの「水曜日の猫」がちょっと値引きになるお店。店内半分が新刊を販売するスペースで、格子戸の奥が猫ちゃん2匹が待機している古本・新刊本を扱うカフェスペース。海外・国内の猫のご本がずらりと並び、「あーあのブログって本になってたんだ」とか「あのTumblr更新してないと思ったら本になってたのね」などとネットと猫と本の見事な融和についてひとしきりニヤニヤした。
保護猫二頭はキジトラちゃんで、私達がおしゃべりしていても微動だにせず冬の雪のようにしんしんと眠っている。時折鼻やニャロメ部がヒクヒク動く程度で、もしかしたら猫の形をしたよくできたおもちゃなんじゃないかしらというくらい静かに寝ている。これだけ穏やかに眠っていられるならば幸せなのではなかろうか。
ビールとコーヒーを一杯ずつ飲んで(それでも合計600円、算数が苦手すぎて心配!)、本を二冊買っておいとました。静かで穏やかなよいお店でございました。
買った本のひとつは「METAL CATS」。海外のメタルな人々と飼い猫の愉快な写真集。腕一面にびっしり入れ墨入れた人が長毛種だいてデレデレしまくっていたり、豆皿サイズのピアスを入れた青年が牛柄の猫を愛おしそうにだいていたり。メタルという音楽を愛さねばならぬ彼らが、なぜこうも猫にメロメロになってしまうのか、その問いに正面から立ち向かった写真集。うふふ。猫の抱き方がなっちゃいねえ人からなりすぎている人まで様々。バリバリのメタル男子なのに、インテリアがシンプルでおしゃれだったり、花いっぱいのテラスのある家に暮らしていたりでギャップ萌え要素もばっちりカバーしています。この写真集をもとにした塗り絵本もあったりして、なんというか全体的にニヤニヤが止まらない海外メタルキャッツプロジェクト。ソフトカバーのやさしいページめくりのブックデザインで、ご興味ありましたらぜひ。amazonでも買えます。
こちらは海外人気Tumblrのひとつ「半裸イケメン画像をアップすると、それに似た構図の子猫写真がアップされる」の「Des Hommes et des Chatons」をまとめたもの。まとめたものというと語弊があり、収録されている写真はすべて出版に向けて新たに撮り下ろされたもののようです。
このTumblr、どんな感じかと申しますと。
新聞だけが共通項。
夕日とテラスということだけが共通項。
シーツかぶってるところが共通項。
通信機器持って半裸というところが共通項。
始終こんな感じなんですが、その脱力っぷりと美麗写真の構成にニヤニヤしたり溜息ついたりの大忙し写真集です。写真にふさわしい高雅な品格のあるハードカバーの装丁で、安っぽくない。ギフトでもらったりしたらその人のことを一生ニヤニヤした目で見つめたくなる、そんな素敵な写真集です。こちらもぜひー。