デンゼル・ワシントン演じる人権派弁護士のローマン・J・イズラエル。正義感の強い彼は、司法制度改革を目指しており、本業のかたわら膨大な量の文書をとりまとめていた。社会人になってから住みはじめたスタジオタイプの小さなアパートメントに還暦近くなった今でも暮らしており、車も持たず生活は質素そのもの。そんな彼が、ひょんなことからアレしたりコレしたりえらい目にあっちゃう社会派クライム作品。
あぁーうんうんうんうん、やってる商売は違うけど、これは2018年のアメリカン・ギャングスターなんですよ、奥さん。デンゼル・ワシントンが選びそうな作品だなぁとしみじみ思いましたよ。物語の中盤、若い女の子と「性差別者ね!」「違う、これは礼儀だよ」「なにいってんだよ、クソジジイ」てなやり取りをするのですが、ここから物語がああぁああぁぁってな展開になっていくわけで、もう、ほんと現代ってば生きづらい。
弁護士が主人公なので法律用語がたくさん出てくる作品なのですが、最後の最後に「ちょっとそれは・・・、ここまできて詰めが甘かったのでは?」という誤訳があり、日本公開時には直っているとよいなと思いました。私のまったくの勘違いだとしたらそっちのがこっ恥ずかしいですが。