鑑賞したみなさんが、皆々、慎重にネタバレしないようしないようコメントをつけていますが、公式予告動画がみんなの心配をなぎ倒すような豪快なネタバレをしてまして、ズコーッとなりますが、見てきました。お上品なシサムが集う、お上品な街の、お上品なシネコンで。
お上品とはいえ、SNSなどでその評判を聞きやってきた人たちなので、多少映画ごころはある人達だったとは思います。それでも「えっと、このグダグダ、笑っていいところ?」「誰も笑ってないし、どうなんだろう、笑っていいの?」と周囲を探り合うようにしていた鑑賞者たちも、後半は賑やかに楽しく愉快にドッカンドッカンと。会場がこんなふうにゆっくりとほぐれていくのも悪くないものです。面倒くさい自意識過剰なリピーターがいなくてほんとよかったです、台無しになるっつの。
見終わったあと、フル・モンティとかブラスとかああいう映画を見終わったときに感じたような爽やかさと達成感で胸がいっぱいに。また映画の緊迫感としては、クリント・イーストウッドの「15時17分、パリ行き」と似たものを感じました。
しかもまさかの家族の愛の物語。あつあつポイントはあの絶妙すぎるキャスティング! こんなにそれっぽく見える配役って見たことないんですが、「あれは演技? それとも本人役?」ってくらいで、まったくことしの大河ドラマの学芸k・・・・おっと、えいたの悪口はそこまでだ!
しかも制作費は300万。ブレア・ウィッチ・プロジェクトの半額。アベンジャーズだったら1秒すら撮影できないという低予算。みんなが見たかった無名の人たちの痛快すぎる爽快な映画がここにあったんだねぇー。良い夏休み映画だと思います。未見の方はぜひー。