うぉぉーなんだこのゆるふわジャケットはぁぁぁ!?
こっちが本国版。
商売の戦略上致し方ないとはいえ、こういうハートウォーミング映画に手描きの落書きとか手描きフォントとか使うのもうやめようよぅ・・・。
控えめに言っても映画作った人への冒涜だと思う。
監督のデビュー作「ONCE ダブリンの街角で」はこんなにあっさりしてたのにね。むしろまっとうにダサいというかなんというか。。。ほんとうにこれはこれでダサい。
こっちが本国版。
さて、この映画。「ONCE ダブリンの街角で」の監督が「低予算インディーズ映画で大成功しちゃったアイルランドの無名の監督が、びっくりするような大予算をもらって作った映画」ということで見なきゃ見なきゃと思っていたんだけど、ギンレイホールでやってるのも知ってたんだけど、なぜかみはぐっていた映画。
あたしゃね、わかってたんですよ、この監督は「ONCE」みたいな映画しか作れない人だってことを。それは別に悪口でもなんでもなく、あれほど映画らしい映画ってない。見る人誰もが経験したことのある失意、挫折、手を伸ばせばその先に進むことができるのにそういうことを安易に選ばないことの分別とほろ苦さ、達成感、希望、そういったものを経て、最後にほんとうに爽やかで、気持ちのよい明るいぬくもりのある光に満ちた余韻に浸らせてくれる監督って、ほんとうにいない。
その映画が、amazon prime video で開放されていたので見た。見ての感想です。
大予算 あってもやっぱり ジョン・カーニー
あんまり映画の情報を仕入れずに見ていたので、最初に出てくる女性主人公があんまりにも美人で驚いた。うっわー大予算つくとこんな美人俳優さん使えるんだ、ONCEのときの野暮ったいあの子でもよかったんやで、よかったんやで、でもすっげぇ美人。
→ キーラ・ナイトレイさんでした。
キーラ・ナイトレイの元彼が、すっごく野暮ったく登場。野暮ったいんだが、さる事情でアーティストとして大ブレイクしていく。彼のライブシーンもあり、元彼役の歌を耳にしました。野暮ったいルックスだったのに、すっごく歌うまいじゃん。
→ Maroon 5 のアダム・レヴィーンさんでした。
そのキーラ・ナイトレイとアダム・レヴィーンは大学時代のバンド仲間で同時にカップルなんだけど、そのチームに「ギターが弾けるムードメーカーのデブ」がいた。キーラ・ナイトレイは諸般の事情で彼と同居することになるのですが、そのデブさん、どこかで見たことがある。
→ オーシャンズ8で保険屋さんやってたジェームズ・コーデンでした。
そのキーラ・ナイトレイをホニャララにスカウトしようとしている音楽プロデューサー。かつては敏腕プロデューサーだったのに、いまではホームレスでアル中のおじさんになっちゃってる。なのになのに、ボロい格好してるのにはにかみ笑顔とかすっごくよくって、もうなんだよ、こっち見るなよ、妊娠しかねん、という色気が出てる。
→ スポットライト 世紀のスクープで反骨のカメラマンをやってたマーク・ラファロさんでした。
なにこの豪華キャスト!!!!! それだけ、みんな、デビュー作を見て、監督の作品に心意気を感じたっちゅうことやね、そうやね、よかったね、ジョン・カーニー! 次代の音楽映画界のケン・ローチ監督を目指してくれ!
いい映画でした。100分弱っていうところもポイントです。みなさまも、大事なご家族と一緒にぜひ。