日本のバブルの姿を対岸で/映画「アメリカン・サイコ」/輝けるクリスチャン・ベイルの尻映画

アメリカン・サイコ(字幕版)

あらすじはallcinema から。
衝撃的な内容で話題となったブレット・イーストン・エリスの小説を「I SHOT ANDY WARHOL」のメアリー・ハロン監督が映画化したサスペンス・ドラマ。80年代のニューヨーク。27歳のハンサムなヤッピー、パトリック・ベイトマンは一流企業の副社長。高級マンションに住み、美しい婚約者もいる彼は一見誰もが羨む生活を送っていた。しかし、彼の心の中には深い闇が広がっており、突如襲う衝動に突き動かされ、夜の街をさまよいホームレスや娼婦を殺害していたのだった……。

一流企業といっても彼の父親の会社なので、クリスチャン・ベイル演じる主人公のパトリック・ベイトマンは、映画の間中、1mmも仕事してないんですよ。1mmも仕事してなくて、このスーツはどこのでー「おっと俺にあてさせろよ・・・ヴァレンティノのクチュール?」「ふっ、わかるかい?」、毎朝女子より入念にお肌の手入れして腹筋して、昼間は東洋人のやってるエステにいくほど自分磨きに余念がなくって、仲間内とは「今夜、どこで食事をするか」しか話題がなくて、自分のバカでかい携帯電話の番号を記した名刺のグレードやセンスで優劣を競い合い「その名刺いいじゃん」「フォントは●●で、紙は●●でぇ」「ぐぬぅ」ということしか話題がなく、誰が誰でも別に構わないから名前も間違えちゃうし、連れてる女たちもみんな似たようなファッションで見分けがつかない。うへえ、バブルってすごい。これほどまでに中身のない人間を量産できるなんて、ほんっとバブルってすごい。

山田芳裕がバブル時代のサラリーマン生活の滑稽なまでの息苦しさというか暑苦しさを描いた「やぁ!」という作品がありますが、見ている最中、あれをずっと思い出していました。「やぁ!」は1991年発表、映画は2000年の作品だけど舞台は1991年、あの時代って、太平洋の西側と東側でおんなじようなことやってたんですね。だって、NYでも女性のとさか、逆だってましたから! かなり激しく逆立ってましたから! 

娼婦2人を部屋に呼んで、3人で仲良くことに及んでいる最中、背面から取り組んでいるクリスチャン・ベイルが姿見にむかって「バチコーン☆」ってやってる場面、当時の劇場では大爆笑だったのでしょうか、どうでしょうか・・・。当時、劇場で見たという人に話を聞いてみたいものです。パトリックが勝手にライバルだとみなしてた相手の名前が「ポール・アレン」だったんですけど、あの「ポール・アレン」とは関係ないのでしょうか、どうでしょうか。

クリスチャン・ベイルのお尻がこんなに拝める作品だということも知りませんでした。出血多めではありましたが、よい映画を拝見しました。amazon prime video で。もうすぐ配信終わるから興味のある人は急げ急げ!

やあ<YEAH!> (モーニングコミックス)

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