有徳人が変質し徳政一揆につながるというくだりですとか、応永の大飢饉が収束したころから始まった百万遍念仏が踊り念仏となりやがて盆踊りになっていった、室町時代は荘園社会から戦後まで続いた共同体(村)社会へ変貌した時代であったというお話ですとか、大変興味深く読みました。
この本の中で紹介されていた老松堂日本行楽というご本が面白そうなので間をおかずよんでみたいと思います。
15世紀日本社会の多彩な様相を活写した日本紀行詩文集。1420(応永27)年、日本への使節として漢城(ソウル)・京都間を往復した宋希〓(けい)「1376‐1446)が、その9か月間の見聞・感概を綴ったもので、海賊・都市・性風俗・農耕等当時の日本社会の実情を子細に記した貴重な史料。朝鮮人の手になる最古の日本紀行。原文・索引を付す。