冴え返る乗るしかないこのビッグウェーブに/ふらんす堂 小沢實「万太郎の一句」/句会システム「夏雲」

万太郎の一句

バッグのなかに入れて、折に触れて読むようにしている。ちなみに今日の久保田万太郎の俳句はこちらです。

いそまきのしのびわさびの余寒かな
磯巻(海苔巻)のなかにちょこっといれられた山葵の辛さに余寒を感じます。

この本は俳句の先輩にいただいた。消費税が5%の時代の本だった。久保田万太郎は明治22年から昭和38年まで生きた作家。

夏雲システム

先日、半年ほど中断している我が句会「そろり会」(昨年機会はあったが仕事の都合で参加できなかった)を、俳句投稿システム「夏雲」を使ってやってみました。
「夏雲」はこんな流れで進めます。無料です。作者さん、ありがとうございます。

【会の設置】
1.夏雲管理者に会の代表が設置依頼を送る
2.数日後、夏雲管理者から設置終了の連絡がくる
3.管理者が各自の俳号でユーザー登録する、漢字・ひらがな使えます。

【句会の流れ】
1.投句期間を決める、投句する
2.投句終了後、選句期間に移行
3.選句終了後、公開。選句結果を自動で点盛り、作者別だったり点数順だったり一覧表示してくれる

まごつきながら初めて使ってみましたが、やはり最後の講評シーンだけはzoomでやるといいよねぇという結論に落ち着きました。
その句会のためにしばらく使っていなかった俳筋を掘り起こしてみましたが、なかなか機能しなかった。これは訓練だ、うまく五七五で丸め込むような表現の訓練だけでは駄目なのだ、少なくとも詩でなくてはいけないのだ、叫ぶ俳人の会になるべきなのだ。

久保田万太郎

という反省とともに、久保田万太郎先生の爪の垢でも煎じて飲もうということになり、読んでおります。ふらんす堂のこの本を手にとって読んでいると、もしかして紙の本の読書体験って自分が思っているよりもはるかにリッチなものになってやしないかと改めて感じ入る。表紙のざらついた加工、一ページごとに指先に伝わる紙の手触り、片手に収まる小宇宙感、指先が文字が入ってくるかのようです。おかざき真里さんの「阿・吽」で空海の魂に乗って文字が生きて動いてるように見えている表現をご想像してください。

金田一春彦の「ことばの歳時記」とあわせて、本棚に常駐させておきたいご本です。

 

その本を入れてるこのバッグ(上の写真の)は8年くらい使っているんですけど、そろそろ喋りだすんじゃないかってくらい使い倒してる。案の定、ハンドルの部分がえらいことになっちゃってるので、世の女性がハンドルにスカーフやハンカチを巻きつけている理由がよくわかりました。8年前にいい買い物できたなーとしみじみ出会いに感謝しているところです、こういう出会いを大事にしておきたい。

このバッグを買った当時の2012年の日経平均の数字をうっかり目にしてしまい、「あのときからコツコツ積立投資していたら、あぁ」などと日経平均爆上げや米国株爆上げに乗れなかったことを自ら慰めているわけじゃないんですよ、慰めているわけじゃないんですからねっ!!!

 

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