グリンチとおとぎの国のシンママと/映画「グリンチ」/豪華吹き替え陣!大泉洋・宮野真守・杏・山寺宏一!山寺宏一っ!

グリンチ (小学館ジュニア文庫)

クリスマス前にはクリスマス映画をね、ということで映画「グリンチ」を。

グリンチとは、Wikipediaによると。
グリンチ(英:Grinch)は、ドクター・スース(Dr. Seuss、セオドア・スース・ガイゼル)が原作の児童文学絵本のキャラクターである。アメリカではサンタクロースに並ぶ“クリスマスの代名詞”である国民的キャラクター[1]。
みんなが楽しみにしているクリスマスを村から盗んでやろうと、いつも意地悪なモンスターであるグリンチは画策する。

そんな意地悪なモンスターの吹き替えを、英語版ではベネディクト・カンバーバッチ、日本語版では大泉洋が、物語の核となるちびっこの母親役ドナを杏、お話のナレーションを宮野真守さんがやってます。大泉洋はスペイン自転車アニメ「茄子」で声優のしごとも無理なくできる人なんだと感動したもんですが、この吹替版で初めて聞く杏ちゃんの鈴のような可愛らしい生き生きした声がとてもよかった。ロバートの秋山竜次さんもお達者。宮野さんはナレーションじゃない役どころで聞きたかった気もしますけれど。

同時上映はミニオンの「ミニミニ脱走」というショートアニメ。ショートアニメなのにすごくたくさんの警官が登場してて、全員声が違うの。「うぉぉユニバーサル、さすが金あるなー、こんな細かい配役にまで違う声優さんをあてるなんて」と感心しながら最後のクレジット見たらその複数の警官役は全て山寺宏一さんの声だったよ、キッキッ! 

 

さて、以下は物語のネタバレになります。

おとぎの国のような素敵な村「フーヴィル」に住むドナさん、シングルマザーなんです。シングルマザーで毎晩夜勤でへとへと、ベビーシッターは排水口詰まらせたままトンズラ、幼い双子は暴れん坊で手がつけられない。そこはおとぎの村なんだから、もっとシンママに優しくしてやってくれよ!! おとぎの村なんでしょう!?

孤独なグリンチは高い山の上で愛犬と一緒に静かに暮らしている。孤児院で子供時代を過ごし、愛を知らないまま生きてきてしまったグリンチ・・・・・。「俺は生まれてこの方53年間」なんていう明確な数字をセリフの中に挟み込んでましたけど、アニメのくせにそんなピンポイントで刺してこないでよ! 孤児の設定はさておき、53歳の独身男性がうっかりこのアニメを見てしまったら、心がへし折られたりしないでしょうか!? 

日本中にグリンチみたいな人がいっぱいいそうで切なさで胸がいっぱいになってしまい、その点で涙が出てしまった。別にごちそうがいっぱい並んでてプレゼントがぎっしりあるようなクリスマスでなくたってええんやで、ええんやでー!!!! 幸せであろうとする症候群に巻き込まれなくてええんやでーーーー!!!

とはいえ、クリスマスに馴染めなくて「いぃぃ愚かな一般人どもめ! クリスマスなんてばっかみたい」とかやってるグリンチみたいな頑固なクソジジイが、小さい子供と触れ合って氷のように固まった心を解きほぐすという物語に触れるにつけ、楽しみたいときはどんなイベントも素直に楽しんでおいたほうがいいなと思いました。

新宿ピカデリーでレディースデーに。

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